モチベーション高く仕事に取り組みたいとき、重要になる要素の1つに”情熱”が挙げられます。
しかし情熱は簡単に見つかるものではなく、見つけたとしてもその熱意を長く保てません。
この記事では、仕事における情熱の見つけ方と維持をする方法についてお伝えしていきます。
情熱とは何か
情熱とは、気になって仕方がないと感じさせる追求欲求です。
取り組んでいる行動の目的になり得て、貪欲さを生み出すような執着しているものを情熱と呼びます。
夢中や熱中とは異なり、情熱は1つのことに長期的に取り組ませます。
例.さまざまな情熱
・アリの生態を解明すること
・子供が健康な状態で育つこと
・タイムアタックの時間を更新すること
・自由にこの世界を飛び回って地球を楽しみきること
・「買ってよかった」と後悔しないお客様を増やすこと
「お金が欲しい」「ゲームしたい」などの単なる欲求との違いは、自分ならではのこだわりがあるか否かです。
単純な刺激と報酬の関係ではなく、自分が価値を置く興味関心の分野における欲求が情熱になります。
- 単純な刺激と報酬:スイーツを食べて幸せ、運動すると楽しい
- 自分ならではの興味関心:世界中のスイーツをコンプリートしたい、最適なフォームを見つけたい
目的の大きさとは無関係であり、他者から「なんでそんなことに本気になっているの?」と疑問を持たれる傾向があります。
同じ受験勉強であっても、「学習を効率化したい」「大学生活を堪能したい」「日本をいい方向に向かわせたい」のように情熱の持ち方は千差万別です。
また、”情熱”と似た言葉に”使命感”があります。
これらの違いは主に「義務感」であり、情熱のほうがより自分から生じた欲求です。
- 情熱:私がやりたいという感覚、意味とは無関係の純粋な欲求
- 使命感:私がやらなければ誰がやるという感覚、意味を実感する目的
仕事に情熱は必要か
すべての人が仕事に情熱を持つ必要はありません。
働くことに十分な動機があり重大な問題が起きていないなら、仕事に情熱的になろうとしなくてよいでしょう。
例.働くことに十分な動機
・推し活のためにお金が必要で働いている
・職場関係が良好で仲間と楽しむために働いている
しかし、働くことをつまらなく感じていたり、短絡的な判断をしたりする場合は情熱を見つけてみてください。
仕事に対して情熱を持てると、働くことに夢中になれるだけではなく、自分の行動による影響にまで関心を持てるようになります。
周りの人も含めて幸せになれるような情熱を見つけられれば、仕事の定義がガラッと変わり取り組み方や考え方が一新されるはずです。
例.イソップ寓話「3人のレンガ職人」
・質問:それぞれのレンガ職人に何をしているのかを尋ねる
・レンガ職人A:レンガ積みをさせられている
→情熱がない
・レンガ職人B:家族を養うために壁を作っている
→仕事とは無関係の情熱がある
・レンガ職人C:歴史に残る大聖堂を作っている
→仕事と関係している情熱がある
仕事への情熱を育むための方法
なんとなく繰り返していたり、つい気になったりすることの核心に情熱が隠れています。
情熱は意外にもありふれたものですが、熱量が小さく身近すぎるためなかなか気づけません。
そのため、情熱を見つけ育むことが仕事に熱意を持つためには必要です。
ここでは、仕事への情熱を育むステップについてお伝えしていきます。
- 情熱レベル1:無意識的にやっている、ふと何度も考えている
- 情熱レベル2:ついつい意識してしまう、頻繁に気になって注目する
- 情熱レベル3:そのためならがんばれる、意欲的な努力
- 情熱レベル4:やりたくて堪らない、がまんならない
手順①:エネルギーを高める
肉体的・精神的に元気な状態でないと、私たちは意欲が湧きません。
何をするのも億劫になり、元気になることを優先して「休みたい」「現状から離れたい」と考えます。
- 肉体的元気:身体がクタクタな状態、眠気や空腹感がある状態
- 精神的元気:ストレス過多な状態、虚無感や自己否定感がある状態
エネルギーが低い状態に情熱的な想いが生じるときもありますが、それはたいてい逃避することが目的です。
辛い状態を解消するための熱意であり、問題が改善されたり現状から離脱したりするとその情熱は失われてしまいます。
例.逃避目的の情熱の消失
・現状:学校がつらい
・逃避目的の情熱:漫画家になりたい
・情熱の目的:漫画家を目指せば学校に行かない理由をつくれる
・情熱の実施:学校を辞めたら漫画を描く量が激減した、やる気が出ない
自分の中にある純粋な情熱に気づくためにも、エネルギーを高めて元気な状態を維持しましょう。
生活習慣を整えることを土台に、リフレッシュする機会を設けたりストレス源を解消したりしてよい状態を維持してください。
手順②:情報を集める
情熱を見つけるためのヒントになる情報を集めていきます。
感情が強く揺れ動いたり、コストと報酬が釣り合わなかったりするような行動に着目してみましょう。
例.情熱のヒントになる情報
・お客様の反応
・周囲への影響
・辛かった過去の意味化
・過去に夢中になっていたこと
・昔からついこだわってしまうこと
・他者に対して批判や嫉妬をしてしまうこと
・「もっとこうなればいいのに」という不満
・充実していた日々の環境や取り組んでいること
・「お金/時間/人脈があったらやりたいこと」の先にある叶えたいこと
「過去」「現在」「未来」におけるさまざまな情報を集めてみてください。
たいていの場合、仕事における情熱の核心となる情報があるだけです。
自分の趣向や傾向、好き嫌いや価値観などであり、そのまま仕事に適応できるものが見つかることはほとんどありません。
例.情熱の情報集め
・情熱の核心:昔から私は人を喜ばせるためなら努力を苦に感じなかった
・仕事における情熱:お客様が驚くような提案をする能力を極めよう
手順③:仮説を作る
情熱のヒントを集めたら、それをもとに仕事における情熱の案をいくつも出していきます。
「何をどのように表現するか」によって、自分の食いつき方は変わります。
同じことに関する情熱であっても、ピンと来るまで様々な表現方法を試してみてください。
- 何の情熱を表現するか:何に対して情熱を持てるのか
(例.きれいにすることに情熱的になれる、人を喜ばせることに情熱的になれる) - どのように情熱を表現するか:どんな言葉やイメージに情熱を持てるのか
(例.人を喜ばせる、あっと驚かせる、技術を極める、目的地まで探索する)
仮説を作るときは、自分の心の動きに注目することが大切です。
「こういう情熱を持っていれば賢そうに見える」という世間的な評価ではなく、「これに専念してみたい」という自分の声に耳を傾けるのです。
世間的に微妙なものであっても、そこに自分の熱があるならばその情熱を受け入れましょう。
★問題意識を持ってみよう
情熱の核心という視点から、現状の仕事や会社、業界に潜む問題を見つけてみてください。
その解決を目指そうとすることで、仕事における情熱のよい仮説を作れることがあります。
・情熱の核心:人を成長させること
・会社の問題:教育方法が確立されておらず離職者が多い
・仕事における情熱:新人への教育ノウハウを作りこみ社員に指導すること、誰もが自分の可能性を最大化して仕事を楽しめるような会社にすること
手順④:情熱だと思い込み実行する
挙げた仮説の中から、もっとも効果的な情熱を1つ選び実行してみます。
実際の仕事と情熱のイメージが結びつくかを体感して、自分に適切なものかを判断しましょう。
ただし、仮説を検証するときは、その情熱が自分にはぴったりなものだと思い込むことが大切です。
「他にもっとよい情熱があるかもしれない」と考えていると、今の仮説を否定したくなりいつまでたっても情熱を定められません。
検証するときは一時的に決めきり、定期的な振り返りのときに疑ってみてください。
情熱を見つけるための質問50例
- 今までで一番達成感を感じた仕事や活動は何ですか?その時、あなたはどのような役割を果たしましたか?
- 仕事で最も充実感を感じたのはどんな時ですか?その要因は何でしたか?
- 「これをやっている時が最高に楽しい!」と感じる瞬間は、仕事・プライベート含めてありますか?それはどんな活動ですか?
- 誰かに心から感謝された経験で、特に印象に残っているものは何ですか?
- 時間があっという間に過ぎたと感じるほど没頭できた活動は何ですか?
- 困難を乗り越えて成功した経験の中で、一番誇りに思えることは何ですか?
- 自分を誇りに思うのは、どんな時ですか?
- 「成功した」と感じた仕事の成果やプロジェクトは何ですか?
- 今までで一番熱中して取り組んだのに、報われなかった経験は何ですか?
- 仕事で最もつらいと感じた出来事は何ですか?どのように乗り越えましたか?
- 苦なく続けられること、努力と思わずにできることはどんなことですか?
- 仕事でモチベーションが下がった要因は何でしたか?
- 自分の限界を感じた経験は何ですか?その時、どのような感情を抱きましたか?
- 他人や状況にイライラするのはどんな時ですか?それは何に関する自分の強いこだわりを示していますか?
- どうしても許せないと感じる、仕事におけるルールや状況は何ですか?
- 仕事で一番悔しかった出来事は何ですか?その悔しさは何に向かうエネルギーに変わりま
- したか?
- 一番大きな挑戦は何でしたか?なぜそれに取り組もうと思いましたか?
- 仕事において「これだけは譲れない」という信念やこだわりは何ですか?
- 他人をサポートした経験の中で、最もやりがいを感じたのはどんなサポートでしたか?
- あなたの現在の仕事の「意義」、つまり「なぜその仕事をやっているのか」を一言で表すと何ですか?
- 現職で最も価値があると感じていることは何ですか?(給与以外で)
- 誰にも負けない仕事上のスキルや特性は何だと思いますか?
- 「自分らしく働けている」と感じられるのは、どのような状況ですか?
- 自分の仕事が他者に貢献していると感じられるのは、どのような瞬間ですか?
- 理想の職場環境は、具体的にどのような場所ですか?
- 理想の働き方(時間、場所、チーム構成など)はどのようなものですか?
- どのような上司や同僚と働く時、最も力を発揮できますか?
- ストレスなく仕事に取り組むために、どのような工夫をしていますか?
- 仕事を通じて成長したい分野は何ですか?
- 仕事における自分の課題は何ですか?それを克服するためにどのような対処法を考えていますか?
- モチベーションを維持するために、意識的に行っていることは何ですか?
- 仕事を通じて、どのような人、社会、物事に影響を与えたいですか?
- 現状の仕事で、「もっとこうなったらいいのに」と強く思うことは何ですか?
- もしお金の心配が全くないとしたら、今の仕事を続けますか?続けるならなぜ、続けないなら何をしますか?
- 5年後のキャリアにおける理想の将来像とは、具体的にどのようなものですか?
- 情熱をもって働くとは、あなたにとってどのような状態を指しますか?
- あなたが心から尊敬する人は誰ですか?その人のどのような点に情熱を感じますか?
- 仕事を通じて得たい最も重要な価値観や信念は何ですか?
- ワークライフバランスについて、あなたが最も重視していることは何ですか?
- あなたの個人的な価値観の中で、仕事に最も活かしたいものは何ですか?
- 働く上で「これは絶対必要だ」と感じる環境や条件は何ですか?
- どんな課題を解決している時に、あなたは最もエネルギーを感じますか?
- 「あなたらしいね」と他人によく言われる、仕事における行動パターンは何ですか?
- あなたの得意なことと、好きなことが重なっている部分はどこですか?
- もし失敗を恐れなくていいとしたら、今すぐ始めたい仕事やプロジェクトは何ですか?
- あなたが世の中に残したい、または変えたいと思っていることは何ですか?
- 誰かから仕事についてアドバイスを求められるとしたら、どのようなテーマについて最も自信をもって話せますか?
- 人生のターニングポイントとなった出来事は何ですか?それは今の仕事選びにどのような影響を与えていますか?
- 「人生でこれを成し遂げたい!」という、仕事を超えた究極の目標は何ですか?
情熱を維持するための方法
仕事への情熱を見つけたら、それを見失わないように気を付けましょう。
ここでは、情熱を維持するための方法をお伝えしていきます。
維持①:環境を整える
私たちの思考や行動は環境から大きな影響を受けています。
情熱を持ち続けるにも、その熱意が私には必要だと感じられる環境を整えましょう。
例.情熱を維持するための環境
・仲間:協力者、競争者、支援者、指導者、メンター
・作業環境:集中できる環境、重要度の高い作業に取り組める環境
・家庭環境:安心できる環境、仕事をする動機になる環境
情熱を維持するには、余力が特に重要になります。
緊急度の高い作業ばかりに取り組まなければならない環境であるうちは、情熱を意識して仕事をこなせません。
まずは効率化や作業の断捨離、断る技術の習得などをおこない、情熱を持ち続けられるだけの余力を備えてください。
準備中:環境づくり
維持②:前進感を味わう
前進感とは、情熱に関する見返りです。
「情熱を注いで意味があった」という感覚であり、ゆっくりとでも前に進めているという実感が想いを持続させます。
- 前進感がある:世界から戦争をなくすことに小さいけれど一歩近づいた!
- 前進感がない:こんなにもがんばっているのに何も変わらない、私は何をしていたのだろうか
情熱の多くは答えが存在しないものです。
マニュアルもカリキュラムもなく、自分で試行錯誤しなければならない不確実性の高い問題に私たちは情熱を見出します。
- 不確実性の低い問題:再現性の高い手順や方法がある問題、やればいいだけ
(例.電車を乗る方法、レジの打ち方) - 不確実性の高い問題:再現性の高い手順や方法がない問題、自分で正解を探す必要がある
(例.お客様を笑顔にするにはどんな接客が必要か、どうしたらもっと片付けが洗練されるのか)
そんな挑戦において前進感を得られなかったら、「私の行動は無意味かもしれない」と不安になり他に意識がそれてしまうでしょう。
「この情熱を持ち続けてもいい」と自分に許可を出し続けるためにも、大きな成果物ではなくとも、小さな手ごたえを感じられる捉え方や工夫が欠かせません。
例.前進感を抱く捉え方や工夫
・白黒思考を手放す
・失敗を前進と捉える
・得た情報を提供する機会を作る
・方法の仮説を複数用意しておく
維持③:報酬感を見出す
報酬感とは、取り組んだ行動自体から生じる利益のことです。
生じて嬉しい変化であり、情熱を傾けていることとは直接関係あったりなかったりします。
例.報酬感
・上達した
・感謝された
・他者が喜んだ
・お金をもらえた
・新鮮な体験ができた
・todoリストを消化できた
情熱に関する見返りは短期的に生じづらく、膨らむコストばかりに意識が向きストレスが蓄積されます。
ストレスが膨れ上がると意欲が失われ、目的が元気になることになり情熱を持続できなくなるでしょう。
蓄積されたストレスを減らすためには、行動に伴う小さな喜びに焦点を当て、能動的に快を受け取ることが必要です。
「視野を広げること」「最大限に喜ぶこと」により、行動と意欲を継続できる状態を整えてみてください。
- 視野を広げる:行動により生じた変化を広く見渡す、認知範囲を広げる
- 最大限に喜ぶ:快の感情をしっかりと味わう、大したことではないと気取らない
情熱が失われる要因
ここでは、情熱を見失ってしまう主な要因についてお伝えしていきます。
要因①:退屈感
退屈感とは、刺激への慣れによる余裕です。
情熱を傾けるとはいえ、進む過程の多くは地味な作業の連続でしかありません。
過度な期待をしていると、予想外な退屈さに苦しみ”これじゃない感”が生じます。
例.過度な期待
・すぐに結果が出るだろう
・周りから「すごい!」と評価されるだろう
・取り組みはすべて楽しく刺激的なものだろう
オリンピック選手も有名な起業家も、成功者はすべて地道な取り組みをおこなっています。
情熱を持ち続けるためにも、期待する報酬の種類や規模を見誤らないようにしてください。
要因②:不安感
不安感とは、未来におけるネガティブな予測です。
「このままでは上手くいかない」という感覚であり、情熱を手放させて当たり障りのない生き方を促します。
例.不安感
・失敗するかも
・リソースが無駄になるかも
・みんなから悪く評価されるかも
情熱は不確実性の高い挑戦から見出しやすいため、不安の感情は切ろうとしても切り離せません。
不安を伴う挑戦に取り組み続けるには「不安要因を解消すること」は大切ですが、それ以上に「楽観視すること」が重要になります。
- 不安要因を解消する:悪い未来を起こすだろう原因を見つけて対策/対処する
- 楽観視する:良い未来になると信じる、悪い未来が起きてもそれが必要だったと受け入れる
不安が大きくなったら、「成功するor失敗する」や「できるorできない」ではなく「やりたいorやりたくない」で情熱を確かめてみてください。
もしも「やりたい」を選べる情熱があるならば、「やりたいけど難しそうだから挫けそうなんだ」と自分を客観的に捉えてみることをおすすめします。
要因③:無意味感
無意味感とは、情熱を傾けている対象に価値がないと虚無感を抱くことです。
「これをやって何の意味があるのだろうか」という冷めた感覚であり、そこ向けた努力をバカらしく感じさせます。
例.無意感
・世界からみたらちっぽけなこと
・どうせがんばっても良いことは何も起きない
・周りの人はもっとすごいことのためにがんばっているのに
本心からその目的に価値を感じなくなったなら、その情熱を手放したほうがよいでしょう。
しかし、他人や社会の立場に立つことで気持ちが冷めてるならば、もう一度考え直すことをおすすめします。
基本的に、情熱とは自分を強く魅了するものであり、他人からしたら価値を感じさせないものです。
その情熱に価値を見出すために視野を広げることは大切ですが、何よりもまず自分がそれをしたいのかを確かめるようにしてください。
- 世間的な価値:有名になれる、立場が上がる、お金を得られる
- 自分にとっての価値:心が動く、勝手に意識が向く
- 価値を見出すために視野を広げる:この情熱が何につながるのか(影響や可能性)を検討する
情熱に関する注意点5選
ここでは、情熱を見つけて育むときの注意点についてお伝えしていきます。
注意点①:燃え尽き症候群
強い情熱を持つと、自分の健康状態を無視して行動してしまうことがあります。
しかし無理な行動を続けるとエネルギーが枯渇して、情熱が消失することがあるのです。
これを燃え尽き症候群と呼び、継続が苦手で短期的に全力を注ぎやすい人によく該当します。
- 継続が得意な人:無理のない範囲で夢中になる、ほどほどでやめられる
- 継続が苦手な人:意欲が続く限り取り組もうとする、燃え尽きて継続をやめる
情熱を維持するためにも、意欲によるアクセルと、意志や仕組みによるブレーキを使いこなしてください。
どうしても無理に没入してしまう場合は、コーチやカウンセラーのようなフィードバックをもらえる専門家に相談することをおすすめします。
例.ブレーキをかけるための仕組み
・時間で区切る
・場所で区切る
・現在のコンディションを数値化する
注意点②:情熱は更新される
情熱は一生涯続くものではありません。
価値観の変化や新たな情報の取得により、以前までの情熱が消失して、新しいことに情熱が移るものです。
そのため、情熱を探すときは、一生涯続くような強い情熱を見つけようとすると難しくなります。
★情熱を見つけるときのマインド
× 渾身の情熱を見つけたい
→そもそもそんなものは存在しないため見つからない
〇 ちょっとした情熱を見つけたい
→今夢中になれる程度のものを見つけてそれを育もうとしたほうがよい
また、情熱は更新されるため、今の想いが惰性でないかを定期的に確かめましょう。
熱量ではなく惰性だと感じたら、それを手放し新たな情熱を探ることをおすすめします。
注意点③:情熱が先か経験が先か
基本的に、仕事における情熱は最初から存在しないものです。
情熱の核心は誰もが持っていますが、それを仕事に適応するには経験が必要になります。
仕事をこなせるようになり、辛いことや楽しいこと、他者への影響を把握して、自分の持つ情熱の核心と結びつけることで、ようやく仕事における何かに熱を見出せるのです。
- ×:情熱は既にあり今は見つかっていないだけ
- 〇:情熱の核心は持っているがそれを仕事に適応するには経験が必要
仕事へのモチベーションを高めたいとしても、経験が浅いのであればまだ情熱を見つける時期ではない可能性があります。
この期間は「情熱がないからがんばれない」と考えるのではなく、お金や成長などのもっと分かりやすい報酬感を仕事の原動力にするとよいでしょう。
注意点④:強すぎる情熱による視野狭窄
強い情熱は行動量を増やしますが、視野を狭める傾向があります。
大切にしたい他のものを見失い、情熱を注いでいることの結果しか考慮できなくなるということです。
例.情熱により漏れやすい情報
・自分の健康状態
・家族や仲間との関係性
・手段の健全さ、影響や心象
情熱を注いでいる計画の進み具合は、早ければ早いほどよい結果を生むとは限りません。
情熱により突き動かされている進捗速度が、自分の理想的な目的に対して本当に効果的であるかを確かめるようにしてください。
早すぎるからこそ失っているもの、遅いことで得られるものがないかを検討してみましょう。
注意点⑤:他人軸の情熱は誰も幸せにならない
情熱は「自分軸の情熱」と「他人軸の情熱」に分けられます。
どちらも努力する動機になりますが、他人軸の情熱は自己否定的な強迫観念によるものです。
過程に苦しみやすく、結果だけでしか人生を評価できません。
- 自分軸の情熱:本心から関心を持てるもの、それに取り組んでいること自体に価値を感じる
(例.私がやりたい、熱を注ぎたい、他者を喜ばせることが面白そう) - 他人軸の情熱:他者評価から関心を持つもの、過程には価値を感じづらい、自分の人生に否定的
(例.認められたいからがんばりたい、他者を喜ばせないと私は幸せになれない)
どちらの情熱かを見極めるには、それを達成した状態をイメージすることが有効です。
マイナスの状態をゼロにするための情熱なら、それは他人軸の可能性があります。
- マイナス→ゼロ:ダメな自分を補うための情熱、防衛的
(例.独身は恥ずかしいから婚活に励もう) - ゼロ→プラス:純粋な興味関心に取り組むための情熱
(例.誰かと共に人生を歩みたいから婚活に励もう)
他人軸の情熱を持っているならば、一度立ち止まって自分を守る必要が本当にあるのかを検討してみてください。
もし単なる思い込みや、拘る必要のない重要度の低い問題であるならば、自分の純粋な思いを優先することを許可してみることをおすすめします。
まとめ
情熱とは貪欲さを生み出す欲求であり、自分ならではのユニークさを兼ね備えています。
仕事における情熱を見つけるためには、次のステップを踏んでみてください。
- 手順①:エネルギーを高める
- 手順②:情報を集める
- 手順③:仮説を作る
- 手順④:情熱だと思い込み実行する
情熱の核心は身近にあるものですが、自分にとって当たり前の存在であるため気づきにくいものです。
そのため、「情熱は小さく見つけづらい」という前提を持ち、小さな灯を探しましょう。
また、情熱は「がんばりたい理由」ではなく「熱を注ぎたい関心事」です。
コストと釣り合いを取るための成果ではなく、進んで努力したいという意欲を情熱と呼びます。
仕事へのモチベーションが低いときは、「もっと改善したい、よりよくしたい」と感じる興味関心を探してみることをおすすめします。
準備中:コーチングとはhttps://www.hitobosi.com/coaching