目標設定

【よい目標設定とは?】目標の設定方法5選と5つの設定手順

「目標を設定しても未達になりがち」
「目標があってもなくてもモチベーションは低いまま」

そんな目標に関する悩みを持っていませんか?

目標設定は何かを成し遂げるのを後押しする強力なツールです。

しかし、効果的な目標設定の方法を知らないと、単に自分を苦しめるだけの約束になってしまいます。

そこでこの記事は、前向きに進むための効果的な目標設定の方法をお伝えしていきます。

目標達成確率を高めるコツもお伝えするので、ぜひともお試しください。

目次
  1. 目標設定の方法
  2. SMARTの法則を使った目標設定の手順
  3. 自分にとってよい目標になる3つのポイント
  4. 目標設定に対する3つの勘違い
  5. 目標設定で得られる7つのメリット
  6. 設定した目標の達成確率を上げる6つのコツ
  7. 目標達成できない人が陥りがちな5つのパターン
  8. 目標達成を後押しする3つの自己投資
  9. 目標達成を後押しするアプリ
  10. まとめ

目標設定の方法

目標設定をするときは、既にあるフレームワークを使ったほうが効果的な目標を作りやすいです。

ここでは、代表的な5つの目標設定方法についてお伝えします。

自分に適していそうな目標設定の方法を見つけてみてください。

種類①:ベーシック法

ベーシック法とは、数ある目標設定方法の土台となっている基本的な目標設定のフレームワークです。

ベーシック法では、次の4つの項目を決めることで目標を設定していきます。

  • 目標項目:達成したい目標の種類
  • 達成基準:達成と未達の境界線
  • 期限設定:目標達成に努める期間
  • 達成計画:目標達成を目指す道のり

ベーシック法では達成したい目標の種類を次の4つに分類することを推奨しています。

  • 強化:プラスな現状をもっとプラスにするための目標
  • 改善・解消:マイナスな現状をプラスにするための目標
  • 維持・継続:既にできることを続けるための目標
  • 開発:未だにできないことを習得・挑戦するための目標

例.
・目標項目:先輩に認められる程度のプレゼンスキルを身につける(改善)
・達成基準:プレゼン後に先輩に80点/100点の評価を受ける
・期限設定:1ヵ月後の会議
・達成計画:プレゼン講師と5回の擦り合わせをおこなう

種類②:SMARTの法則

SMARTの法則とは、自分やチームにとってよりよい目標となるための5つの要素を盛り込んだ目標設定の方法です。

具体的には、次の5つの項目を設定していきます。

  • Specific(具体性):イメージが湧くような具体的な目標
  • Measurable(測定可能):測定ができる数値化された目標
  • Achievable(達成可能):今の自分でも達成可能で現実的な目標
  • Relevant(関連性):目的と関連性の強い目標
  • Time-based(期限):いつまでにやらければならないのかという期日

例.
・S:先輩も頷くプレゼン内容を作る
・M:先輩のフィードバックをもとにPDCAを3回まわす
・A:分からないことが聞ける環境だから達成可能である
・R:このプレゼンができるようになれば来年から胸張って後輩指導できる
・T:5月14日までにPDCAを3回まわす(今から1ヵ月)

種類③:三点セット法

三点セット法とは、次の3項目が盛り込まれた目標設定のフレームワークです。

  • テーマ:なにを達成するのか
  • 達成レベル:達成と未達の境界線はどこか
  • 達成時期:いつまでに達成するのか

三点セット法では、テーマとなる目標は次の3つに分類することを推奨しています。

  • 自己否定:悲観的な未来が好転するきっかけとなる重要な目標
  • 安正早楽:「より安く、より正しく、より早く、より楽に」のいずれかに該当する目標
  • プロセスチェック:「願望→プロセスフロー→課題」によって見つける改善すべき目標

例.
・テーマ:より楽に売上を上げる
・達成レベル:成約率を10%上げることにより30%の増益
・達成時期:今年の12月31日までに

種類④:ベンチマーキング法

ベンチマーキング法とは、ロールモデルとなるような人の手法を分析し、自分との違いから目標を見つける方法です。

具体的には、次の手順で目標を設定していきます。

  • 戦略:どのような方針で成功を目指すのか
  • 計画:どの課題を解決していくのか
  • 情報収集:計画に必要な情報とはなにか
  • 分析と学習:成功例の優れたポイントはどこか
  • 革新:改善ポイントはどこか

例.就活の成功
・戦略:就活ではリーダーシップを推していく
・計画:リーダーシップの具体例が弱い
・情報収集:リーダーシップを評価されたOBに尋ねる
・分析と学習:逆転劇がわかりやすかった
・革新:専門用語を使わない、リーダーにふさわしい態度を振舞う

種類⑤:ランクアップ法

ランクアップ法とは、目標を次の6つに分類するフレームワークです。

先ほど紹介した「種類①:ベーシック法」の「目標項目」をランクアップ法に変えることで、より高い効果が期待できます。

  • 改善:現在抱えている課題を解決するための目標
  • 代行:先輩や上司などの自分より技術や精神が勝っている人が担っている課題の代行
  • 研究:新しいテーマへの挑戦、分析をするための目標
  • 多能化:新たなスキルを習得するための目標
  • ノウハウの普及:他者に自分の方法論を伝授するための目標
  • プロ化:専門家の領域にまでスキルを向上させるための目標

例.
・改善:乱れた生活リズムを整える
・代行:既存の取引企業にプレゼンする
・研究:社内コーチングを導入すべきかを検討する
・多能化:マネジメントスキルを勉強する
・ノウハウの普及:営業方法のノウハウをまとめる
・プロ化:他の営業方法を知りパターン化する

SMARTの法則を使った目標設定の手順

上記では5種類のフレームワークをお伝えしました。

ここでは、目標設定の実際の手順について「SMARTの法則」を用いてお伝えしていきます。

手順①:やりたいことを見つける

まずは一生をかけてやりたいことではなく、1年~3年間やってみたいことを探してみましょう。

やってみたいことを見つけるには、不満や理想をリストアップするのがおすすめです。

趣味・仕事・人間関係・家族関係などのトピックごとに考えると見つかりやすいです

目先でやってみたいことが見つからない場合は、自分の理想的な未来を考えてみてください。

準備中:やりたいこと探しを終わらせる方法

手順②:目的を明確にする

これから取り組みたいことを見つけたら、やりたいことの目的を明確にしていきます。

目的とは、やりたいことに取り組むことで得たい成果のことです。

たとえば起業をしたいのであれば、そこには次のような目的があるかもしれません。

  • 仲間との思い出を作りたい
  • 新しい挑戦を続ける人生にしたい
  • 家族に満足な暮らしを提供したい
  • 自分の人生を後悔なく遊びつくしたい
  • 社会に革新を起こして人生に意味を見出したい

目的を明確にしないと、「稼げたけれど家庭が崩壊した」というような意図しない結末を迎える可能性が高まります。

短絡的な報酬ではなく、やってみたいことを実施することで得られる長期的な恩恵や影響を検討してみてください。

例.ゲーム実況者になりたい
・短期的な報酬感:目立ちたい、楽しみたい、お金が欲しい
・長期的な恩恵や影響:周りに元気を与える仕事をしたい

準備中:理想の描き方

手順③:結果目標を設定する

結果目標とは、目的が達せられたと判断できる成功基準のことです。

例.目標:家族に安心を提供するために起業すること
・結果目標:来年の12月1日までに起業して1億円を稼ぐ

例.目標:減量すること
・結果目標①:3ヵ月後に5kg痩せて水着を披露する
・結果目標②:1年後に理想の彼氏をつくる

結果目標はSMARTの法則のような、目標設定のフレームワークを活用することで目標達成確率を高められます。

結果目標をうまく言語化できない場合は、半年や1年後などの未来がどうなっていたら嬉しいのかを想像してみてください。

手順④:不安な点に折り合いをつける

結果目標を設定しても、「なんか違うな」と感じることがあります。

この原因の多くは、設定した目標が自分にとっての不都合な未来を引き起こすことになるからと感じているからです。

例.結果目標:年商1千万円の起業家になる
・不都合な未来①:今よりもより忙しくなるのではないか
・不都合な未来②:家庭が崩壊するのではないか
・贅沢な目標:毎日6時間労働で1千万円を稼ぐ

例.結果目標:1年後に彼氏をつくる
・不都合な未来①:また彼氏に裏切られるかも
・不都合な未来②:仲のよい友達と疎遠になるかも
・贅沢な目標:心から信じられる彼氏を作りながら友人との時間も確保する

結果目標を設定したら、それが達成されたときに生じそうな嫌な未来をリストアップしてみてください。

その嫌な未来が訪れないような贅沢な目標へと再設定することで、ようやくその結果目標を達成したいと感じられるようになるはずです。

準備中:不安や恐怖をエネルギーへと変える方法

手順⑤:成長目標を設定する

成長目標とは、目的を実現するために必要な自分のスキルや人格のことです。

「できないこと」「選びたくないこと」に関する課題は、成長目標を見つけるヒントになります。

現在の自分を、すでに成功している人や理想の自分像と比較して、そ成長目標に関する課題を探してみてください。

例.結果目標:年商1億円稼ぐ
・成長目標①:1億円を稼ぐスキルを身につける
・成長目標②:相手の幸せを願って営業できるようになる
・成長目標③:相手に貢献することに意味を見出せるようになる
・成長目標④:一流のビジネスマンらしい振る舞いができるようになる
・成長目標⑤:言動一致ができるような自己マネジメント能力が身に付いている

例.結果目標:1年後に彼氏をつくる
・成長目標①:モテ術を身につける
・成長目標②:友達に恋愛相談できるようになる
・成長目標③:栄養バランスが整った食事を作れる
・成長目標④:恐れることなく本音を聞けるようになる
・成長目標⑤:親に紹介されても恥ずかしくない振る舞いができる

 

準備中:自己成長とは

自分にとってよい目標になる3つのポイント

ここでは、よりよい目標を設定するためのポイントについてお伝えしていきます。

ポイント①:目的のワクワク度

目的のワクワク度とは、目的が実現された未来を想像したときの高揚感のことを指します。

「1億円稼げた」「理想的な彼氏ができた」という未来を想像したとき、「それが欲しい!」と心の底からワクワク感を感じられるかということです。

自分に利がある目標でも、本心からその目的を実現したいと思えていないならば実行は難しくなります。

たとえば次のような目標では、達成されてもワクワク感が感じづらいです。

  • 自己否定的な目標:痩せなきゃだめだからダイエットする
  • 他者から強制された目標:今月のノルマを達成しなきゃ
  • 実は叶えたいと思えていない目標:東大に合格しなきゃ

目的のワクワク度を高めるには、目標が達成された未来へのワクワク度を10点満点で評価する方法がおすすめです。

仮に、ノルマのような他者から課された目標の場合は、それが達成された未来にはどんな良いことが自分に起きるのかを想像してみてください。

ワクワク度が10点未満だった場合は、次の問いを自問自答してワクワク度を上げてみましょう。

  • なぜその点数なのか?
  • なにがあるとさらに1点高くなるのか?
  • その目的は他の人にどのような影響を与えるのか?

また、目的のワクワク度を測定するときは、目標達成の過程にある苦労を無視して、実現された未来だけを考えるようにしてください。

目標達成の過程に焦点を当てると、「大変そう」「自分には無理そう」と感じてしまい、目的の実現とは異なる理由でワクワク度が下がってしまうためです。

準備中:否定的な目標は悪いのか

ポイント②:目標の妥当性

目標の妥当性とは、目的を実現するのにふさわしい目標であるか否かということです。

目標と目的が一致していないと、目標達成ができても不幸な未来が訪れる可能性が高まります。

例.家族関係の悩み
・目的:幸せな家族を築きたい
・目標:お金をたくさん稼ぐ
・パートナーからの不満:子育てに協力してほしい
・目的に一致する目標:仕事を効率化して子育ての時間を増やす

目的を明確にできたとしても、自分の思い込みや先入観によって、妥当ではない目標を設定することがあります。

妥当な目標を設定するためにも、今一度本当に実現したいことはなにかを検討して、そのための方法をフラットな目線で模索するようにしてください。

自分だけで目標を考えるのではなく、友人・上司・家族に「自分にふさわしい目標はなんだと思う?」と聞いてみるのもおすすめです。

準備中:360度フィードバックとは

ポイント③:目標の難易度

目標の難易度とは、設定した目標の達成確率のことです。

目標の難易度は、次の要素が大きく影響を及ぼします。

  • 結果の規模
  • 達成までの期間
  • 作業スキルの難易度

良い目標とは自分にとって刺激的で、実行を促し、自己成長が見込めるような目標です。

そして、そのような良い目標の条件として、目標の達成確率が50%~80%ほどであることだと言われています。

  • 難易度が低すぎる:退屈すぎる、単調すぎる、成長できない
  • 難易度が高すぎる:そもそも無理、どうせ失敗する、才能がない

ただし、実際の目標の難易度と予測する目標の難易度は乖離していることがよくあります。

目指したい目標を見つけたら現状と方法を分析して、自分にとっての客観的な難易度を検討してみてください。

自分にふさわしい目標設定を先行く人に相談したり、一般的な成功確率を調査したりするとよいでしょう。

準備中:ロールモデルの見つけ方

目標設定に対する3つの勘違い

ここでは、目標設定によくある勘違いについてお伝えしていきます。

勘違い①:目標=変化するためのツール

変化するときに目標設定すべきであるという勘違いがあります。

「変化を求めていないならば目標は必要ない」というような考えのことです。

たしかに目標は変化が必要なときに有効ですが、現状維持をするときにも役立ちます。

そもそも目標設定は次の4つを明らかにするためのものであり、がんばるためのツールではないからです。

  • 目的地:何を目指しているのか
  • 現在地:今はどうなのか
  • 目的地に進む速度:早くなったか、遅くなったか
  • 目的地と現在地の距離:目的地にたどり着くためには何が必要なのか

現状維持をしたいとき、がんばりたいことがないときは、どうしたら現状維持ができるのかを検討するための目標設定をしてみてください。

「半年後も円満な夫婦関係を維持する」という目標を設定し、その理想を阻む要因への対策をするとよいでしょう。

勘違い②:目標=自分の弱みを改善すること

目標は自分の弱みを改善するためのツールであるという勘違いがあります。

次のように、弱みを克服することで目標達成を目指すべきだという考え方のことです。

  • 成績が悪い。だから成績を高くする
  • プレゼンが上手くいかない。だからあがり症を直す

しかし、弱みの改善や強みの活用は手段であり、目的ではありません。

自分が間違っているから目標を設定するのではなく、自分をより活かすために目標を設定するのです。

そのため、目標を設定したら、まずは強みを活かして目標達成ができないかを模索することから始めます。

弱みの対策を練るのは、強みでは対処できないときの最後の手段です。

  • 弱みの改善目標:目的のために弱みを改善・対策する
  • 強みの活用目標:目的のために強みを活用する

目標はあくまで自分の理想を実現するためのツールです。

自己否定的で悲観的な目標ではなく、自己肯定的な希望に満ちた目標を設定しましょう。

  • 自己否定的な目標:できていない自分を改善することが目的
  • 自己肯定的な目標:理想を実現することが目的

例.セールスの営業が低い
・弱みの改善目標:話すのが苦手だから喋る練習をしよう
・強みの活用目標:文章が得意だから文通で関係性を築けるようになろう
・自己否定的な目標:自分は能力が低いからもっとプランを作り込まなければ
・自己肯定的な目標:トップ営業マンになりたいからもっとプランを作り込もう

勘違い③:目標=達成しなければ意味がない

目標を設定したら達成すべきだという考え方があります。

目標はノルマであり、ノルマは変更すべきではないという考え方のことです。

たしかに、目標設定をしたら、達成のために多くの努力を費やしたほうがよいでしょう。

しかし目標は、理想を実現するための手段の1つでしかありません。

達成しなければならないものでも、修正してはならないものでもないのです。

  • ノルマ:達成しなければならない自分の責務
  • 目標:理想の未来にたどり着くための目印

目標の達成を目指してみて違和感を抱いた場合は、一度立ち止まり違和感の正体を探ってみてください。

目標達成をしても幸せになれないと確信できる場合は、その目標は手放すか、軌道修正することをおすすめします。

目標設定で得られる7つのメリット

ここでは、目標設定で得られるメリットについてお伝えしていきます。

メリット①:理想と現状を俯瞰できる

目標設定では、理想と現状を俯瞰して、理想と現状に吊り橋をかけ、その吊り橋を渡る方法を明らかにしていきます。

つまり、目標設定をするからこそ次の3つの恩恵を得られるということです。

  • 未来と真剣に向き合える
  • 理想を実現できていない原因に気づける
  • その原因解消のための行動を起こす動機づけが強まる

目標を設定しないことは、がんばれば実現できる夢を先延ばしにしたり、もうすでに難しくなった夢を永遠に持ち続けたりする原因になります。

地に足の着いた状態で前進するためにも、目標設定をして理想と現状を俯瞰してみてください。

準備中:計画の立て方

メリット②:理想を実現するための行動が促される

行動への動機づけを強めるためには、次の3つの要素を満たすことが重要です。

  • 緊急度:今すぐにやる必要がある
  • 重要度:これは自分にとって大切なことだ
  • 自己効力感:自分になら乗り越えられる

目標設定がなされれば、いつまでに何を得てどんな未来を築きたいのかを明確にできます。

動機づけを強める3つの条件をすべて満たせるため、理想を実現するための行動が促されるのです。

目標がない状態では、どの行動から始めればよいのかも判断できず、衝動的な行動ばかりをおこなってしまいます。

もしも、この半年間で状況が何も変わっていない場合は、目標を設定してみてください。

自分にとって目先の実現したい未来を言語化することで、その未来を実現するための行動を取りやすくなるはずです。

メリット③:自己成長を促せる

現状維持をしている状態では、なかなか成長を促せません。

成長するためには以下の3要素をより高度にする必要があり、慣れた現状では今以上の成長が促されないためです。

  • 課題
  • 環境
  • マインドセット

目標の設定とは、課題のブラッシュアップでもあります。

より難しい目標を達成するためには、今よりも成長した自分が必要であり、結果的に自己成長を促してくれるのです。

もちろん、全員が常に成長すべきというわけではありません。

しかし、成長したら叶うこと、満足することもたしかにあります。

自身の能力やスキルに不満や焦りを感じていたら、さらなる成長を促せるような目標設定をして実行してみてください。

準備中:自己成長とは

メリット④:日常に刺激を与える

私たちは多くの場合、ほとんど変わらない日々を過ごしています。

「去年や今年と同じように、来年や再来年も、一生こんな感じで続いていくのか…」と絶望を感じる人もいるのではないでしょうか。

この退屈感への一般的な解決策は、次のように新たな非日常感を味わうことです。

  • 転職する
  • 婚活する
  • 趣味を見つける

しかし、これは単なるハネムーン効果であり、どんな非日常もすぐに日常へと変わり、また退屈な日々へと戻ってしまいます。

外に大きな変化を求めても、退屈感から開放されることは滅多にありません。

日常に退屈感を抱いたら、理想を実現するための目標を立ててみてください。

目標によって自分の変化に焦点を当てることで、以下のように新鮮さを日常から味わえるようになります。

  • 報酬感を味わう:今あるもの、できたこと、得たもの
  • 変化に敏感になる:自分の変化、周囲の変化
  • 理想実現のための成長機会として日常を捉える:挑戦思考、前向き思考

準備中:精神的な成長を遂げる5ステップ

メリット⑤:仕事に集中できるようになる

毎日似たような仕事ばかりをおこなっていると、自分の存在意義がわからなくなり仕事に集中できなくなることがあります。

「なんのために生きているんだろう」と、まるで自分が社会や会社の歯車の1つにしか感じられなくなる感覚です。

この原因は主に、自分らしさを見失っていることにあります。

次の3つの感覚が失われ、役割としての労力だけが必要であり、自分自身には価値がないように感じてしまうのです。

  • 自分が選んでいる
  • 自分を発揮している
  • 他者に必要とされている

自分らしさを取り戻すには、自分らしさを発揮できる目標設定をすることが役立ちます。

自分らしい目標を選び・実行し・成長することで、他人から与えられた仕事でも自分のためだと捉えられるようになるからです。

結果的に、仕事への内発的なモチベーションが高まり、仕事への集中力を取り戻せます。

自分らしさがよくわからないという場合は、自分が大切にしている価値観や強みに注目してみることをおすすめします。

準備中:価値観の見つけ方

メリット⑥:周囲の人に影響を与えられる

明確な目標に取り組む姿勢には、周囲の人を変える力があります。

あなたの努力や変わった姿に触発され、「自分も何かがんばってみよう!」と前向きになるためです。

一般的に、私たちは周囲の人をほとんど変えられません。

「もっと〇〇をしたほうがいい」というようにアドバイスをしても、よほどの信頼関係がない場合は聞き流されたり拒絶されたりしてしまいます。

しかし、自分の前向きな姿勢は、他者にもポジティブな影響を与えられます。

パートナー・子ども・部下に変化を求めるとき、目標を立てて自分を態度を見せることは、他者に影響お与える有効な手段の1つになるでしょう。

メリット⑦:情報をキャッチしやすくなる

現代人が触れる1日の情報量は、江戸時代の1年分、平安時代の1生分だとも言われています。

しかし、無意識的に集める情報の多くは、自分にとってあまり重要でない傾向があります。

たとえば、以下の情報は意識せずに集めますが、人生を前に進めることに対してはあまり役に立ちません。

  • 癒されるための動物動画
  • 使う機会が未定のうんちく
  • 嫉妬するほどの他人の成功
  • 今夢中になっているゲーム情報

目標を設定することで、重要な領域に興味・関心のアンテナが立ちます。

自分の人生にとって有用な情報を無意識的に集められるようになり、今までスルーしていた小さなチャンスでさえも見つけられるようになります。

小さなチャンスにこそ大きな成功につながることもあるので、人生に変化を望むのならば目標設定によって無意識を活用してみてください。

設定した目標の達成確率を上げる6つのコツ

目標を設定しても、達成したり継続したりすることは難しいものです。

ここでは、設定した目標を達成するための6つのコツをお伝えしていきます。

コツ①:目的と目標を思い出せるようにする

どれほど熱い情熱を持って目的や目標を設定しても、3日も経てば忘れてしまうものです。

そのため、目標達成をするためには、目標と目的を忘れないことが最も重要になります。

本当に叶えたい理想的な未来や達成したい目標があるならば、その目的や目標を毎日確認するような工夫を施してみてください。

目標の計画を進める行動をおこなうタイミングで、目的や目標を思い出せていることがポイントです。

準備中:継続の方法

コツ②:できると思える程度に目標を分解する

目標を持っていても、すべきことが曖昧だと達成確率が下がります。

どれほど情熱があったとしても、「これならできる!」と思えないならば行動は止まってしまうからです。

できると思える感覚を持つためには、計画をイメージできる程度に落とし込むことが効果的です。

「ステップメールを作る」という目標ならば、次のように工程をイメージできるほど分解するとよいでしょう。

  1. 作りたいステップメールの見本を探す
  2. ステップメールの押さえどころを分析する
  3. 実際に書いてみる
  4. 誰かからフィードバックをもらう
  5. フィードバックをもとに修正する

これでも「難しそう」「すべきことが分からない」と感じるならば、さらに工程を細分化していきます。

ただし、工程を細かくしすぎると、多忙感が生じてやる気が低下することに注意してください。

コツ③:他者に宣言する

私たちは宣言したことを実現したいと考える傾向があり、これを心理学では宣言効果と呼びます。

宣言効果は自分1人でおこなっても効果がありますが、他者に宣言したほうが効果的です。

これは「約束を守りたい」という誠実性や、「バカにされたくない」という羞恥心が影響しているのでしょう。

ただし、宣言する相手が宣言効果の効力に影響を及ぼします。

恋人や友人など、「この人に宣言したことは破りたくない」と思える人に対して目標を宣言してみてください。

コツ④:相談できる人を探しておく

難易度の高い目標を設定したとき、高い確率で誰かに相談したい場面が訪れます。

そんなときに相談できる人がいないと、我流で進めたり、行動が止まったりしてしまうでしょう。

  1. 目標と計画を立てた!
  2. でもこれで本当に大丈夫?
  3. 不安で情報収集ばかりしている

相談したいときに相談できる人を探してもよいですが、そのタイミングで実行できる人は多くはありません。

行き詰ったときに相談できる人を事前に探しておき、行き詰まったらすぐに質問できる環境を整えることをおすすめします。

コツ⑤:基準を高める

基準とは「当たり前」という感覚のことです。

フリーランスで大切な基準として、次のことが挙げられます。

  • 1ヵ月の収入や休日数
  • 1日の作業時間や遊ぶ時間
  • 起業における失敗数や想定している努力量

目標達成に必要な行動にストレスを感じるなら、まずは自分の考える当たり前という基準を高めてみてください。

具体的には、基準が高い人がいる集団に属したり、ロールモデルの基準を想像したりして、当たり前という感覚を更新することをおすすめします。

【ロールモデルの基準を想像する質問】
・先輩だったらどれほど情報収集に力を入れるか?
・5年後の成功した私だったら今の自分になんて言うか?
・イチローだったらどのような練習スケジュールを組むか?

コツ⑥:目標達成を妨げる障害を予測しておく

目標設定や計画立てのときに、次の2つのことをおこなうことは目標達成確率を高めます。

  • 目標達成を妨げる障害を予測する
  • 予測される障害の予防・対策・対処を検討する

たとえば、「年商1千万円を稼ぐ」という目標ならば、次のような障害を予測するということです。

  • 思ったようにお客様が集まらないかもしれない
  • いつものように継続的な行動ができないかもしれない
  • 初めてのSNS集客だから発信する質が低いかもしれない
  • 締切を守れなかったら嫌になってやめてしまうかもしれない

障害を予測するには、今まで挑戦した困難な目標に関する自身のパターンを思い出したり、挑戦している他者の躓きポイントを調べたりしてみてください。

予測した障害への対策を講じられれば、より確実に目標達成の過程を進むことができるでしょう。

目標達成できない人が陥りがちな5つのパターン

目標達成できない人の主な原因は、行動計画を実行しきれないことです。

ここでは、行動計画を実行しきれない人が陥りがちな5つのパターンをお伝えしていきます。

パターン①:目標だけでモチベーションを保とうとする

継続が難しい人ほど、目標だけでやる気を出そうとしてしまいます。

「私は年商1千万円を稼ぐ事業主になるんだ!」という目標だけで、モチベーションを保とうとするという具合です。

しかし、目標設定によるモチベーションは3日程度で低下するのが一般的です。

だからこそ、目標達成において、目標以外でモチベーションを保つ施策が重要になります。

何に対してモチベーションが湧くのかは人によって大きく異なります。

次のように、より多くのことからモチベーションを得られるように工夫を施しましょう。

  • 締切を作る
  • TODOリストを作る
  • 好きな人と作業する
  • 行動計画の進捗を確認する
  • 直接感謝される機会を作る
  • 気持ちよい仕事環境を作る

モチベーション対策をするときは、次の3つの要素を明確にしておき、この要素が含まれる行動計画を立てるのがおすすめです。

  • 自分が元気がよくなる:好き・欲しい・知りたいという感覚
  • 自分の緊張感が強まる:やばい、時間がない、がんばらなきゃという感覚
  • 自分ができると実感する:これなら私にもできそうだという感覚

準備中:モチベーションの高め方

パターン②:意志の力だけで目標を達成しようとする

意志の力は非常に弱く、1回程度ならば習慣から外れた行動を選べますが、それを何度も続けることはそうそうできるものではありません。

すぐに報酬を得られずに、疲労ばかりが蓄積されるような行動は特に、選び続けることはまず無理と言っても過言ではないでしょう。

新しい行動習慣や思考習慣を身につけることが目標達成に必要なのであれば、意志の力だけではなく環境を整えることが大切です。

「どのような環境なら少ない意志力で行動を起こせるのか」を自問自答して、自分なりの目標達成に必要な環境を整えてみてください。

準備中:習慣化におすすめな5つの方法

パターン③:自分との約束を疎かにする

目標設定の目的とは、自分の理想的な未来につながる結果を得ることです。

しかし、どれほど自分の望みにつながる目標を設定しても、外部からの強制だと認識してしまうことがあります。

このような現象のことを「アンダーマイニング効果」と呼び、主体的な行動を阻害する要因の1つです。

例.アンダーマイニング効果の具体例
最初は善意の気持ちでボランティア活動をしていた。
あるとき金銭的な報酬をもらい、「この金額しかもらえないのか」と感じた。
それ以降ボランティアが労力の無駄に感じてやる気が湧かなくなった。

アンダーマイニング効果によりやらされている感が強まると、自己決定感を求めて今ある目標を放棄して新しいことに挑戦しはじめます。

目標達成の過程で遭遇しやすい課題であるため、何度も目標を放棄してしまうことになるでしょう。

目標に対してやらされている感が強まったら、なんのための目標なのかを今一度明確にして、できれば誰かに自分の理想を語ってみてください。

それでもやらされている感が和らがない場合は、一度その目標を手放してみてもよいかもしれません。

準備中:仕事におけるやらされている感の解消方法

パターン④:他者比較して自信をなくす

世の中には自分よりすごい人がたくさんいて、少しSNSを覗いただけでも嫉妬してしまう成功体験と山ほど遭遇します。

「なんで自分はこんなにダメなんだ」とネガティブになり、自己否定を繰り返して自信を失います。

最後には目標達成のための行動を止めてしまい、自暴自棄になったり無気力状態になったりするでしょう。

このような他者比較をやめるには、次の2つの方法が挙げられます。

  • 相手を見えなくする:SNSを見ない、自分と同じレベルの人と競う
  • 相手のプロセスに焦点を当てる:相手の努力量や失敗経験を見つめる

ただし、嫉妬は非常に根の深い心の悩みであり、自分一人では解決できないほどの深刻な問題の可能性もあります。

その場合は、カウンセリングを受けてじっくりとその悩みと向き合ってみる必要があるかもしれません。

パターン⑤:1回で成功しようとする

難しい挑戦であるほど、複数の試行錯誤が求められます。

しかし、次のような思考から1度で成功しようとしてしまい、計画段階から計画を進めれなくなります。

  • 失敗への恐怖:馬鹿にされる、才能のなさがバレる、見捨てられる
  • 成功への焦り:早くお金を稼がなきゃ、才能があると思われたい

失敗しないために慎重になることは大切ですが、それによって行動が止まっては意味がありません。

もしも1回で成功させようと完璧主義になっているならば、次のことをおこなってみてください。

  1. 失敗を恐れていることに気づく
  2. 恐れの正体を明確にする
  3. 恐れの正体を検証する
  4. 最悪の未来への対策をする

準備中:失敗の乗り越え方

目標達成を後押しする3つの自己投資

目標達成を目指そうとするとき、自己投資をすることで達成確率を高められます。

ここでは、目標達成確率を高める自己投資先を3つお伝えしていきます。

自己投資①:知識や情報への投資

知識や情報が欲しいならば、次のような自己投資先が効果的です。

  • 無料:インターネット情報
  • 低単価:書籍
  • 高単価:商材、セミナー、コンサル、ティーチング

今どきは無料で多くの情報を入手できるので、まずはインターネットやSNSを駆使して情報収集をしてみるとよいでしょう。

そして深めたい情報があったなら、書籍を買って知識を蓄えていくことをおすすめします。

次のような願望があるならば、ティーチングを受けたり商材を買ったりすることを考えてもよいかもしれません。

  • 情報収集の手間を省きたい
  • 成功者からの直接的なフィードバックが欲しい

自己投資②:人格や習慣への投資

精神的な成長を促したり、習慣を整えたりするならばコーチングの受講をおすすめします。

コーチングではコーチからの質問やフィードバックにより、自分の内面と深く向き合えるためです。

コーチから専門的な情報やアドバイスをもらうことはできませんが、以下のことをおこないたいときには有効な自己投資先です。

  • 理想を明確にする
  • 深く自分を分析する
  • 試行錯誤を粘り強く継続する
  • 目標達成の道のりを歩み続ける
  • 実行内容を振り返り自己成長を促す

準備中:目標達成にコーチングが有効な5つの理由

自己投資③:安心や基準への投資

安心や基準を求めるときは、オンラインサロンのようなコミュニティに加入することをおすすめします。

オンラインサロンでは同じような目的や目標を持った人たちが集まるため、次の基準が更新されやすいためです。

  • 他の人はどれほどがんばっているのか
  • 成功した人はどれほどがんばったのか

また、その目標を達成しようとする際に生じる辛い経験を共有できる仲間を見つけることは、継続性を高めることにも役立ちます。

ただし、オンラインサロンは自分が主体的に動かなければ、何の変化も起こせません。

オンラインサロンに加入するときは、何のために加入するのかを明確にして、そのための行動をおこなうように心がけてください。

目標達成を後押しするアプリ

設定した目標を達成するためには、目標達成のための行動を継続することが重要です。

ここでは、行動を継続することを後押しするアプリについてお伝えしていきます。

アプリ①:継続する技術

「継続する技術」は、継続をサポートする習慣化アプリです。

「継続する技術」の特徴は、目標を1つしかセットできないことと1日3秒の操作しか要求されないこと。

とにかくハードルを低くすることが意識されており、運動習慣や勉強習慣など特定の行動を生活の1部にしたい場合は有効になりやすいでしょう。

習慣化アプリにおいて次の項目で国内1位を獲得しているため、習慣化アプリ初心者はまず「継続する技術」を活用してみるとよいかもしれません。(2023.9)

  • 公表されているダウンロード数
  • 公表されている継続成功の実績数
  • App Store 平均評価
  • App Store 評価数

https://apps.apple.com/jp/app/%E7%B6%99%E7%B6%9A%E3%81%99%E3%82%8B%E6%8A%80%E8%A1%93/id1120239484

アプリ②:ToDoリスト

「ToDoリスト」は、行動目標の遂行をサポートする実行支援アプリです。

今日、今週、今月にやっておきたいToDoリストを作り、通知機能によってその実行を支援します。

実行支援にも役立ちますが、ToDoリストの作成は自分の生活を見つめ直すよいきっかけにもなるでしょう。

やりたいことがあるのについつい忘れてしまう、休日をもっと有意義に過ごしたいという方におすすめのアプリです。

https://apps.apple.com/jp/app/todo%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%A2%E5%B8%B3-%E3%82%84%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88/id1168323403

アプリ③:目標達成タイマー

「目標達成タイマー」は、1回あたりの行動持続性を支援するアプリです。

なにを何時間おこなっているのか記録するアプリであり、実際の自分がどの程度がんばっているのかを見える化するときに有効でしょう。

勉強、読書、仕事など長時間実行しようと思っても1時間もせずに飽きてしまうという人におすすめです。

https://apps.apple.com/jp/app/%E7%9B%AE%E6%A8%99%E9%81%94%E6%88%90%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC/id1111423634

アプリ④:自分ルール

「自分ルール」は、決めた行動の実行を継続するためのアプリです。

アプリに書き込んだ行動を実行するたびにポイントが溜まっていき、どれほど継続しているのかが体感しやすくなっています。

「ポイントが溜まると嬉しくなる」「ゲームの経験値稼ぎが好き」という人にはモチベーション維持がしやすいかもしれません。

また、SNS版の「自分ルール」もあり、誰かと一緒に行動を継続したいという人にもおすすめです。

https://apps.apple.com/jp/app/id1000356937?mt=8

アプリ⑤:目標継続カレンダー

「目標継続カレンダー」は、行動継続を支援するアプリです。

記録する方法は「できたorできない」「どれほどできたか(数値)」の2パターンあります。

「できたorできない」では、子どものころにおこなっていたスタンプ形式により、小さな行動の習慣化を促すことに有効です。

「どれほどできたか」では、毎日行動を継続するというよりは、1ヵ月のうち自分が目標に割いた時間を分析して、改善が必要な課題を見つけることに有効でしょう。

https://apps.apple.com/jp/app/%E7%9B%AE%E6%A8%99%E7%B6%99%E7%B6%9A%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC/id1395702985

まとめ

効果的な目標を設定するには、自分の理想的な未来を描き、その未来に近づくために必要な要素を目標にすることが大切です。

また、その目標を達成するためには、SMARTの法則やベンチマーキング法などのフレームワークにより目標を分解して、行動計画とToDoリストを作成するとよいでしょう。

しかし、どのように目標を設定しても、かならずしも目標を達成できるわけではありません。

目標設定が未達になる場合は、スキルと感情のどちらの問題なのかを検討し、その対策を練ってみてください。