何をやっても虚しくなり、なんだかこれじゃない感を抱くことがあります。
この無意味感を解消するには、どうすればよいのでしょうか。
この記事では、無意味感の正体と解消するためのヒントをお伝えしていきます。
永遠のやりたいこと探しから脱却するためにも、ここで紹介するヒントに取り組んでみてください。
無意味感とは
無意味感とは、今取り組んでいる行動を肯定できないというシグナルです。
現状の行動やあり方への肯定が難しいときに感じる「なぜその行動を続けなければならないのか」という疑問を、無意味感として捉えます。
例.よくある無意味感
・行動への無意味感:勉強したくないのにしなければならない。勉強の必要性が分からない
・現状への無意味感:幸せな家庭を築きたかったのに…独身であることを肯定するために大きな意味のある行動をしなければならない
・未来への無意味感:このまま何も変わらない平凡な人生なんだ。いつ終わっても変わらないなら残りの人生になんの意味があるんだろう
意味とは現状や行動に納得する術の1つです。
現状や未来への不満が大きいほど、その不満を解消するために大いなる意味を求めます。
- 小さな不満①:近所のスーパーで買い物しなければならないとき、大した意味は必要ない
- 小さな不満②:「お金が欲しい」と「コンビニバイト」が釣り合っている人もいる
- 大きな不満①:バンジージャンプをするとき、そこに大きな意味となるメリットが必要
- 大きな不満②:「コンビニバイト」をする理由は「お金」だけでは足りない人もいる
ただし、無意味感で真に求めていることは、「意味の大きさ」ではなく「人生の使い方に対する納得感」です。
意味が強いほど納得しやすいですが、納得できるなら意味が弱くてもよいということに押さえておきましょう。
- 意味が目的:世界に強い衝撃を残せるような時間の使い方とはなんだろう?
- 納得感が目的:私はどういう風に、どんな目的のために時間を使いたいのだろうか?
無意味感と退屈感の違い
無意味感と似たニュアンスの言葉として、退屈感が挙げられます。
退屈感は刺激の少なさというニュアンスが強いのに対して、無意味感は動機の欠落です。
また、退屈感は力や熱量を持て余す感覚であり、無意味感のような現状を否定したい感覚はそれほど強くありません。
- 退屈感:同じことを続けることへの飽き。生産性が低いことへの自覚、目標の喪失
- 無意味感:現状や行動を肯定するための動機の喪失、未来につながらない感覚
どちらも似た感覚であるため、解決方法も多く共通しています。
無意味感や退屈感の解消を試みるときは、どちらの感覚であるかは断定せず、どちらの可能性もあるという前提を持つことをおすすめします。
- 退屈感の解消:没入できる刺激的な目標を持ち挑戦すること、感情的な報酬が重要
- 無意味感の解消:人生の使い方を肯定できるようになること、納得感が重要
無意味感を解消できない理由
無意味感の解消が難しいのは、大いなる意味探しという解決策を安易に選択しやすいためです。
「世界を救うため」「大切な人を守るため」などの大きく分かりやすい意味さえあれば、どんな苦難も乗り越えられると信じています。
だから私たちは現状への不満を感じると、「苦行」と同等以上の「意味」を探して、折り合いをつけて納得しようとするのです。
例.仕事が苦しいときの大いなる意味探し
・結婚願望が強まる:そうだ、結婚して家族のためならがんばれるだろう
・起業や転職動機が強まる:そうだ、もっと人の役に立つためならがんばれるだろう
しかし、大は小を兼ねると言いますが、大いなる意味を見つけることは簡単ではありません。
結婚すればがんばれると考えたとしても、現実はそれだけでは不足していたり、単なる自己犠牲に陥ったりします。
- 意味の不足:条件を満たせない、時間や環境により熱量が消失する
- 自己犠牲:「家族を守るだけの人生」と捉えて自分を見失うようになる
意味を探すという方法に固執せず、無意味感を解消するための他の方法も試してみてください。
無意味感の正体や有効策は人それぞれであり、大いなる意味を見つけなくても解消される可能性があります。
無意味感を生じさせる2つの要因
ここでは、無意味感を生じさせる要因についてお伝えしていきます。
- 理想とのギャップ:期待と現状が離れるほど生じやすくなる
- 報酬とストレスのバランス:報酬をストレスが上回るほど生じやすくなる
要因①:理想とのギャップ
理想とのギャップとは、現状と自身が持つ期待との開きのことです。
現状または未来における理想とのギャップが開くほど、無意味感が生じやすくなります。
- 現状の理想とのギャップ:本当はこんなはずではなかったのに。こんな人生意味がない
- 未来の理想とのギャップ:このままでは願望は叶わないから意味がない
この要因を解消するには、理想とのギャップを縮めることが有効です。
ただし、その方法は理想を叶える以外にも、理想を調整する、現状を肯定するなども挙げられます。
- 理想を叶える:現状を理想に近づけることでギャップを縮める
- 理想を調整する:理想を現状に近づけることでギャップを縮める
- 現状を肯定する:理想と現状のギャップはそのままで、現状は現状でよいものだと納得する
要因②:報酬とストレスのバランス
報酬とストレスのバランスとは、日常的な快と不快における比率のことです。
快よりも不快が上回る状態が日常的になると、帳尻を合わせようと意味を求めるようになります。
- 快<不快:なんでこんなに苦労しなければならないんだ。(意味を求めやすい)
- 不快<快:こんな日々が毎日続けばいいのに。(意味を求めづらい)
この要因を解消するには、快を増やす、または不快を減らすことが有効です。
しかし、いずれも自発的な行動なくしては達成できません。
「何を快/不快と感じるのか」を内省し、それらを増減させるために自らが試行錯誤する必要があります。
理想とのギャップ問題を改善する方法
ここでは無意味感が生じる要因の1つである、「理想とのギャップに関する問題」の改善方法をお伝えしていきます。
理想①:期間を区切る
期間を区切るとは、納得感を持つ期間を絞る行為です。
人生全体にとって有意義なものを探すのではなく、絞った期間とその先の人生を分けて、絞った期間において納得することを目指します。
- 人生全体にとっての納得感:ゲーム実況に挑戦することは人生全体から見たら無駄である
- 絞った期間においてのみの納得感:一生のうち半年ぐらいならゲーム実況に挑戦するのもよい経験になるだろう
「遠くの理想を実現しよう」と努力することは大切ですが、「すぐに実現できるものではない」と割り切ることも同じくらい大切です。
今すぐ理想を実現させようと焦るほど、すべての道が遠回りのように感じ、それらの道を選択する意味を見つけられなくなるためです。
- 焦りが強い:今すぐに理想が実現できない方法を無意味に感じやすい
- 焦りが弱い:寄り道をしたり何かを試したりすることも有意義に感じやすい
人生を区切り、その期間内で全力を尽くしたいテーマを設定してみてください。
納得できるテーマならば、理想から逆算した目標でも、今持っている関心ごとでもよいでしょう。
- 理想から逆算した目標:幸せな家庭を築きたい。だからこの1年間は仕事に専念する
- 今持っている関心ごと:この1年間はゲーム実況をしてみよう。成功すれば儲けものだし、失敗してもその経験は役に立つはずだ
理想②:自分軸の理想を描く
自分軸の理想を描くとは、自分が持つ期待を明確にして、核心となる条件を見極めることです。
抽象的な理想を具体化するだけで、理想と現実のギャップが縮む可能性があります。
- 抽象的な理想とのギャップ:もっと楽しい人生でありたい!今は楽しくない!
- 具体的な理想とのギャップ:楽しい人生とは仲間と本気で事業に取り組み続けることだ。今はそういった仲間がいないから楽しくない
理想を描こうとしたとき、私たちはよく他者や世間の評価基準を使いがちです。
「幸せな家庭」「裕福な暮らし」「充実した仕事」など、自分では望んでもいない「なんとなくいいもの」を理想とします。
しかし、そうした他人軸の理想を目指しても、なんかこれじゃない感ばかりが強まります。
そもそも何でそこを目指しているのかと疑問を抱き、さらに大いなる意味を求めるようになるでしょう。
- 自分軸の理想:自分が自分で欲しいと解釈した願望
- 他人軸の理想:自分の解釈が挟まれていないなんかよさそうなものへの願望
自分軸の理想であるかを見定めるには、描いた理想の何が核心となる条件であるかを探ってみてください。
その理想で得たい感覚や感情などの、自分が真に求めているものを掘り下げていくことで、理想が限りなく現実に近づきます。
- 描いた理想:家族そろって平和に裕福な暮らしをしている
- 核心となる条件:家族の居場所を作れていること
- 核心ではない条件:裕福な暮らし、家族が一緒にいること、仕事内容
★理想は更新される
思い描く理想は、経験や環境によって更新されます。
以前描いた理想が、今も理想であるとは限りません。
定期的に理想を描きなおし、自分にとって正しい方向に進めているのかを確かめましょう。
理想③:非現実的な期待を手放す
非現実的な期待とは、無意味感を助長させる有害な幻想のことです。
非現実的な期待を基準にすると、それを下回るすべての行動を無意味に感じるようになります。
例.非現実的な期待
・自分だからこそ成功できる分野があるだろう
→簡単に成功できないということは自分にとって意味のない挑戦ということだ。
・いつか運命的な出会いによって本当の人生が始まるだろう
→運命的な出会いが起きていないから今やっていることに意味はない。
・1回で簡単に理想を実現できる方法があるだろう
→不確実な挑戦や失敗は無意味である。
「何だったら意味があるのだろうか?」と自問自答して、行動やあり方を無意味だと判断する基準を見つけてみてください。
その基準の妥当性を検証することで、無意味だと断じていたものを有意義だと解釈できるようになる可能性があります。
- 判断基準:理想まで一本の線でつながっているか?
- 妥当性の検証:未来から見たらつながっているかもしれないが、現在から見たら分かるわけがない
- 解釈の変化:試行錯誤することにも意味があるのかもしれない
ただし、私たちは自分の考えを肯定したいものであり、妥当性の検証は非常に難しいです。
人に話したり、メモに書き出したりなど、自分の期待を客観視するための工夫を施しましょう。
理想④:理想を実現するための実行をする
理想を実現するための実行とは、理想が実現できそうな仮説を検証することです。
理想を描いても、そこに近づける感覚が一切持てないのであれば、日常は無意味感に飲み込まれます。
しかし、ゆっくりであってもこの日常の延長線上に理想があると感じられれば、未来への不安がなくなり、今過ごしている日常に意味を見出せるようになるでしょう。
- 理想と日常のズレ:どれほどこの日常を繰り返しても理想は実現されない
- 理想と日常の一致:この日常を繰り返した先に理想がある
ただし、ここでもっとも問題となるのは「がんばってもどうせ無駄」という自己効力感の低さです。
「客観的な可能性」よりも「主観的な可能性」が優先され、納得できる確実性も個々によって異なります。
たとえば「このままがんばってもオリンピックで金メダルを取れない」と感じたならば、その練習から意味が消失します。
- 客観的な可能性:このまま練習すれば金メダルを取れる可能性はあるだろう
- 主観的な可能性:練習しても私は金メダルは取れないだろう
- 納得できる可能性:金メダルが取れる確率が10%では納得できない、がんばる意味がない
実行する内容が納得できるほど理想に近づけるものでない限り、十分な意味は備わりません。
その塩梅は人によって変わるため、ただ仮説を立てて実行すれば無意味感から解放されるというわけではないことを押さえておきましょう。
理想⑤:結果と経験の2つから意味を見出す
不確実な挑戦だからと無意味感が生じるときは、結果と経験の2つから意味を見出してみてください。
「目先の成功」だけではなく「遠回りに見えるような失敗や経験」も、理想を実現するための材料になり得るためです。
- 目先の成功:裕福な家庭を築くために大企業に入社すること
- 実際の失敗:大企業ではなく地元の中小企業にしか入社できなかった
- 結果への解釈:賃金は少ないが家族ぐるみで付き合いができるこの会社は子育てに有効だろう
- 経験への解釈:これは人を見下さないことを心の底から理解するための経験なんだ
短期的な失敗も、長期的に見たら成功であることがよくあります。
その逆もしかりであり、1つの出来事がどう転ぶかは予想できるものではありません。
重要なのは、現状を受け入れ、それを今後どのように理想に結び付けられるかを模索することです。
短期的な結果に固執せず、点と点を結ぶ作業に関心を持つことをおすすめします。
- 短期的な結果への固執:失敗したから私は不幸になるんだと決めつける
- 点と点を結ぶ作業への関心:今回の結果や経験は理想にどう役立つだろうかと仮説を立てる
報酬とストレスのバランス問題を改善する方法
ここでは、無意味感が生じる要因の1つである、報酬とストレスのバランスに関する問題の改善方法をお伝えしていきます。
バランス①:楽しむことを許す
楽しむことを許すとは、報酬を受け取ることを許可することです。
報酬は「受動的な報酬」と「能動的な報酬」に分けられますが、いずれも「それを報酬として受け取っていいんだ」という許可がないと、得た報酬がかえってストレスになります。
「これで喜んじゃいけないんだ」という罪悪感によって、受け取った瞬間の快よりもそれを解釈した後の不快のほうが継続しやすいためです。
- 受動的な報酬:無意識的に感じ取る報酬感
(例.勝利、お金、名誉など) - 主体的な報酬:意識することで感じ取れる報酬感
(例.成長、影響、周囲の変化など)
例.報酬への許可と不許可
・報酬:昨日より上手にできるようになった(成長感)
・報酬の許可:少しでも成長したのだから喜ぼう
・報酬の不許可:この程度で喜ぶのは恥ずかしい。もっとがんばらないと
物事を継続するには、報酬を得ることによるエネルギーチャージが欠かせません。
にもかかわらず自ら報酬を否定すると、だんだんと意欲が低下していき、何のためにがんばっているのかがわからなくなります。
継続することに無意味感が生じるときは、真の目的以外からも、報酬を受け取ることを許可してみてください。
些細な進捗や影響から継続する意味を感じ取ることで、長いプロセスを完遂できるエネルギーが得られます。
★目的のすり替えには注意しよう
報酬を感じることは大切ですが、目的がすり替わってしまう危険性があります。
たとえば、プロの漫画家になる目的があっても、仲間の反応が嬉しくて内輪受けする作品ばかりを作ってしまうような具合です。
目的や目標が現状から遠いほど、このすり替えが起きやすい傾向があります。
小さな報酬は、その目的を果たすためのエネルギー供給源に留めるようにしましょう。

バランス②:報酬の幅を増やす
報酬の幅を増やすとは、主体的な報酬の範囲を広げることです。
たとえば、結果からしか報酬を受け取れなかった人が、仲間との関係性、連携、成長の変化を感じ取る具合です。
例.主体的な報酬(「ある/得た」を意識する)
・些細な成長
・進捗の進行
・課題の発見
・仮説の構築
・周囲への影響
・仲間との関係性
・ルーティン実施による心地よさ
・他者への感謝、他者からの感謝
報酬の幅を増やすには、「既に持っているもの」や「今得たもの」を実感することが重要です。
いずれにしても「比較による差分」によって報酬が生じるため、「何を何と比べるか」を意識するようにしてください。
- 何を比べるか:進捗、能力、成長率、関係性、好感度
- 何と比べるか:理想の自分、以前までの自分、優れた他者、以前までの他者
- 下方比較:報酬感を感じやすい
- 上方比較:報酬感を感じづらい
もっとも簡単な方法は、意欲的に取り組んでいる人の意識と思考を真似ることです。
意欲的な人のエネルギー取得方法を模倣することで、報酬の幅を広げるヒントが得られます。
バランス③:報酬が生じやすい環境を作る
同じ差分に対して、受け取れる報酬感の大きさは人によって異なります。
そのため、自らが報酬感を得やすい対象を見つけ、意図的にそれから報酬が生じやすいように環境を作れれば、報酬が小さくとも十分なエネルギーが受け取れるでしょう。
- 感度が低い報酬:些細な変化では何も感じない
(例.嫌いな人にちょっと褒められてもうれしくない) - 感度が高い報酬:些細な変化でも前向きになる。努力を努力と感じなくなる
(例.好きな人からならちょっとでも褒められれば有頂天になる)
また、どれほど大きな報酬が得られていても、自分が本当に重視したい報酬が欠けていたら、無意味感が生じる可能性があります。
報酬の余韻は「報酬への重視度」によって変わり、重視しない報酬はその場限りの快に留まるためです。
- 重視度が高い報酬:報酬感を大きく受け取れる、行動の意味としても捉えられる
(例.仲間と協力できることは楽しい。だから明日も続けたい) - 重視度が低い報酬:報酬をあまり受け取れない、行動の意味として捉えらえづらい
(例.ゲームをクリアするのは楽しい。でも虚しさも残る。続ける意味はあるのだろうか)
報酬を得やすい環境を作るときは、自らを徹底的に分析してみてください。
没入感や充実感を生む要因を見つけることで、無意味感に振り回される頻度が減るはずです。
準備中:報酬感
バランス④:対症療法的にストレスを解消する
対症療法的なストレス解消とは、今あるストレスを発散させることです。
ストレス源の解決ではなく、溜まっているストレスを清算することを目指します。
例.対症療法的なストレス解消
・運動をする
・仲間と遊ぶ
・ぼーっと黄昏る
・自分時間を味わう
・新しい刺激を受ける
・毎日、毎週の楽しみを作る
「すべてのストレス源は解消できる」と考えてしまうと、コントロールできない問題に躓き、攻撃的になったり、些細なストレスで離脱するようになったりします。
「こんなに辛いことをなぜがんばる必要があるのだろうか」と悩み、目的を見失ったり、目的が物足りなくなったりするでしょう。
- 目的を見失う:何のために頑張っているのかが分からなくなる
- 目的が物足りなくなる:がんばった先にある成果よりも目先のストレスのほうが大きいと感じる
コントロールが難しいストレス源に悩まないためにも、溜まってしまうストレスを発散する術を身につけてみてください。
ストレスを受け入れられる器を広げ、それが満たされる前に解消できるサイクルが整えば、長期的に目的を目指せるようになります。
準備中:ストレス発散
バランス⑤:根治療法的にストレスを小さくする
根治療法的なストレス解消とは、ストレスを発生させている原因の解消に取り組むことです。
根治的療法は、主に次の2つに大別されます。
- 内部要因に働きかける:解釈を変える、行動を変える
- 外部要因に働きかける:提案する、要求する、説得する、仕組みを変える
もっとも取り組みやすいのは、外部要因への働きかけでしょう。
行動をやめてもらったり、関わる相手を変えたり、工程を変えたりすることで、ストレスとなる出来事を解消します。
ただし、成果が出るまでは早いのですが、コントロールが難しい原因に対しては効力が発揮されません。
- コントロール容易:自分の意志が優先されやすいこと
- コントロール困難:他人の意志や既存の仕組みが優先されやすいこと
コントロールが難しい原因に対しては、内部要因への働きかけがおすすめです。
捉え方を変えたり、自身の行動を変えたりすることで、ストレスとなる出来事の解消、または感情の軽減が期待できます。
- 解釈を変える:自分のために叱ってくれているんだ、成果を出すためには苦難を乗り越える必要がある、私が悪いから相手が不機嫌なわけではない
- 行動を変える:棘のある言葉を使わないようにする、やる気をあることを振る舞いで示すようにする、相手が不機嫌になったら席を外すようにする
まとめ
無意味感とは、現状のストレスを許容できないときに生じる動機の欠乏感です。
以下の2つの要因に目を向けることで、無意味感を解消できる可能性があります。
- 理想とのギャップ:期間を区切る、自分軸の理想を描く、非現実的な期待を手放す、理想を実現するための実行をする、結果と経験の2つから意味を見出す
- 報酬とストレスのバランス:楽しくことを許す、報酬の幅を増やす、報酬が生じやすい環境を作る、対症療法的にストレスを解消する、根治療法的にストレスを小さくする
無意味感を抱いたからと言って、かならずしも今に重要な意味を見出せていないとは限りません。
また、そもそも本当は重要な意味を求めていないこともあります。
無意味感を抱いたら、まずはその違和感の正体を探ってみましょう。
特別な動機が必要なほど苦しいのであれば、無意味感を満たすのではなく、その状況から離脱することも検討してみてください。
