建築系の仕事は給料が日当でもらえたり学歴関係なく雇ってもらえたりと金欠になったり仕事を失ったりした人にとってはありがたい仕事です。
また、家に住む以上無くてはならない仕事ですし、極めた人の技術は見てるだけで感動ものです。
そんな最後に行き着くような建築系の仕事ですが、実はとても夢のある職なのです。
そこで今回は以前の経歴を生かし塗装屋さんについて書こうと思います。
Contents
塗装屋の1日
塗装屋の一日の仕事はどんな感じなのでしょうか?
8:00 朝礼
10:00~10:30 休憩
12:00~13:00 昼休憩
15:00~15:30 休憩
17:00 終了
基本はこのスケジュールでまわしています。
普通の会社員、サラリーマンさんからすると「休憩多くね?」って感じますよね。
実際全ての休憩の合計時間は2時間で実際に働いている時間は7時間と少ないのです。
しかしこれには以下の3つ事情があるのです。
- 細かい打ち合わせをする必要がある
- そもそも現場まで遠く拘束時間が12時間以上はよくあること
- 夜勤が入ることもよくある
主にこの3つが原因なのですが、1つずつ説明しますね。
1.細かい打ち合わせをする必要がある
現場というものは左官屋やボードや、クロス屋や電気屋など様々な職人さんが集まっていて常にお祭り状態です。
どこでなんの作業をしているのかを認識している必要があります。
下手な打ち合わせをしていると作業効率が極端に下がったり、最悪作業自体できない場合も出てくるのです。
だから休憩時間は職長同士で細かい打ち合わせをして、まとめた話を共有する時間にしているのです。
2.そもそも現場まで遠く拘束時間が12時間以上はよくあること
僕は東京の多摩地区の会社だったのですが、都心の方に行くのは当たり前。
茨城県あたりまで仕事で行くこともよくありました。
遠いときは5時出発ですので準備する時間を考慮すると4:00集合なんてことも。。。
県外でなくとも会社によっては高速道路の利用禁止のところもあるので都心に行くだけでこのような生活に。
そんな生活が日常なのですから休憩がないととても体がもちません。
ですので朝食後、昼食後は寝ている職人さんが多いです。
3.夜勤が入ることもよくある
職人さんは基本的にどんなに忙しくても仕事を断れません。
建築屋さんに嫌われると仕事がまわってこなくなり、社員さんもろとも路頭に迷うことになりますから。。。
そんな立場の弱い職人さんたちは拒否権がないので
夕方で仕事が終わったらそのまま違う現場に行き朝まで仕事してまた元の現場に戻り夕方まで仕事する。
こんないじめのような仕事の仕方が普通に通っているので、休憩をいれなければとても集中力が続かないのです。。。
ちなみに朝から夕方若しくは夜から朝までを1人工と言い、1ヶ月55人工働いたという人もいました。
以上、上記の123が原因で休憩が長いのです。
朝は早く帰りも遅い。夜勤もばんばんあるというのが職人さん全体で共通の話で塗装屋も例に漏れません。
塗装屋の給料
塗装屋の給料は1人工7,000~18,000円あたりが相場です。
新人さんは1人工7,000~10,000円が相場ですね。
塗装屋暦が長くなればなるほど賃金も上がっていくのですが僕が知っている限りでは18,000円で頭打ちです。
なぜなら会社自体の建築屋さんからもらえるお金が1人工20,000~30,000円が上限ですので自然とこの金額になってしまうのですよね。。。
それでも55人工も働けば90万ほど稼げるので死ぬ気でやればそれなりに稼げます。
しかしあまり無理しすぎて筋を痛めたりすると働けなくなり収入が0になってしまうこともあるので要注意です。
塗装屋含め職人さんは体が財産です。
ちなみあくまで下請けとして使っているという定なのでほとんどの会社は年金や保険を払ってくれません。
それ含めの給料なので若いときは稼げても歳をとってからはサラリーマンのほうが稼げるというのはよく聞く話です。
塗装屋の将来性
サラリーマンのほうが稼げるなら塗装屋に夢はないのかといえばそんなことありません。
基本的に職人として何年か働いたら皆独立します。
つまり起業するわけです。
起業して自分が職人さんに手伝ってもらう立場、仕事を回す立場になればお金は仕事を回した分だけ入ってきます。
要は職人さんから営業メインになるというわけです。
もちろん最初のほうは仕事もないですし、手伝いに来てもらうほど信用もないと思います。
そこでどう立ち回るかによって独立後成功するのかが決まるのです。
一旦軌道に乗ってしまえば調子に乗らない限り普通のサラリーマンよりは稼ぐことが可能ですし経費を上手く使えばそれなりの生活が望めます。
最近は職人さんが極端に減少傾向ですので、美容師さんなどよりは将来性はあるのではないのでしょうか。
また、塗装業界では早い人は3年ほどで起業して成功する人もいますので下積み経験も職人の世界では少ないほうです。
塗装屋のメリット
塗装屋になりますと下積み時代は苦労をしますが独立して一度軌道に乗れば多くのお金を得ることができます。
そして手に職をもつことでたとえ会社が破産しても他で雇ってもらえるでしょう。
職人さんはどこでも人手不足ですのでどこに行こうとも働けるはずです。
そういう意味では場所的にはかなり自由度が高いです。
また、塗装屋さんは他の職人さんと比べると基本的に重いものを持ちません。
せいぜい一斗缶を両手持てるほどの力を使う程度ですので歳をとっても働くことが可能です。
人脈や営業力さえあれば体が動くうちは老後でもお金に困ることはないでしょう。
塗装屋のデメリット
デメリットはシンナー系の薬物を使うことです。
シンナーは臭いですし脳を溶かすなどと言われており健康によろしくありません。
最近ではシンナーを使わない水性塗料の性能が上がっており水性塗料を使うことも増えてきていますが、シンナー系はまだ当分主流のままでしょう。
他にも、朝早くて夜が遅かったり、作業着が汚れたり、肘に塗料が着いているのに気づかなかったりと様々なデメリットがあります。
そして、今後消えていくであろう職業に塗装屋が入っていたので機械化によってどの程度仕事が減るのかも不安なところです。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
塗装屋だけではなく建築業界のイメージはあまりよくない人が多いと思います。
しかし最近は荒れた職人さんも多くなく比較的に性格がおとなしいまじめな人が集まりつつある傾向です。
とはいえ仕事に関しては会社によっては上下関係が異様に厳しかったり、馬車馬のごとく働かされたりと精神的にも肉体的にも削られる日々が続くことも。。。
そんな業界ですのでもし建築業界に興味のある方はできる限り繋がりのある会社に入社することをおすすめします。
職人になると言うことは将来独立(起業)するとほぼイコールなので一攫千金を狙える夢のある職場ともいえます。
もし大学(専門学校)を卒業→就職→定年という社会が作ったレールに外れることがあったら、一攫千金を狙って下積みから始めるのも良いかもしれませんね。
以上で<塗装業界>塗装屋さんとして働くということを終わります。