多くの塗装職人は独立します。
それは、独立して成功すれば、
大きな利益を得ることができるからです。
雇われている一般的な人には、
得ることができないものをたくさん得られるでしょう。
しかし、独立しても、
失敗して長く続かない人も多くいるのが現状です。
それはなぜなのでしょうか?
今回は、
独立するときにやっておきたいことや、失敗しない秘訣を紹介します。
塗装業界に限らず、建築業界は独立する人が多いので、
この情報を有効に活用してください。
・【塗装職人の真実】仕事はきついの?塗装屋の1日の動きと給料や将来性!
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塗装屋の将来性
独立に成功すると、
大きな利益を得られます。
では、一般的には、
どのぐらいの下積み期間を経てから独立するのでしょうか。
また、大きな利益とは、
どのぐらいの規模の利益を得られるのでしょうか。
塗装職人はいつごろ独立する?
多くの塗装職人は、同じところに勤めずに、
ある程度のスキルを身につけてから独立します。
もちろん独立しない職人もいるので、
どちらがあなたに適しているのかを考えておきましょう。
独立するまでの期間は、
「町場」「野丁場」によって異なりますが、
だいたい3年~10年ほどで独立します。
勤続年数が長いから成功しやすい、
勤続年数が短いから失敗しやすいということでありません。
しかし、ぼくとしては、
できる限り若いうちに(遅くても30代前半)、
独立することをおすすめします。
僕が知っている塗装屋の限界
独立するのですから、仕事が無くなる、
支払いに追われるなどのリスクを伴います。
そのようなリスク見合ったリターンが期待できないのなら、
独立をする旨みがありません。
しかし、多くの塗装職人は独立します。
それは、成功できれば、
おおきな収入を得ることができるからなのです。
では独立したらどれほど稼げるのでしょうか?
ぼくの知っている塗装屋のなかで、
もっとも稼いでいる会社は年商2億円を超えています。
年商とは、あくまで会社のお金で、
社長のところに入ってくるお金はもっと少ないです。
しかし、一般的なサラリーマンでは、
稼げないほどの収入を得られます。
とはいえ、仕事をとってこれずに、
生活が維持できなくなるような、
独立に失敗している塗装職人もたくさんいます。
自分で仕事を取ってきつつ、
暇なときは他会社の手伝いをする人もいるので、
お金とあなたに適した独立をするようにしてください。
独立するとき気をつけたいこと
独立は失敗する可能性のほうが、
大きいかもしれません。
できるかぎり失敗しないためにも、
あらゆることで行う必要があります。
以下で紹介する内容は、
独立するとき気をつけたいことについてです。
失敗をする確立を少しでも軽減させるためにも、
以下で紹介する内容を参考にしてください。
独立に成功するためにもっとも重要なこと
独立に成功するためにもっとも重要なことは、
「信用」を得ることです。
信用がないと仕事はもらえませんし、
だれも仕事を手伝ってくれません。
それではお金を稼ぐことができないので、
「如何にして信用を築いていくのか」
を意識することが重要です。
支払いに遅れなかったり、期限を守ったり、
仕事にまじめだったり、結婚をしたり、
旧時代的なことも含めて、
「信用」を得るためにはどんなことでもしましょう。
親方の仕事はとらないように
独立をするのなら、
絶対に親方の仕事をとらないようにしましょう。
親方と付き合いのある監督さんと仲良くなっても、
その人から仕事をもらってはいけません。
これをおこなうと、
親方の仕事が減ってしまうからです。
親方に育てられたのですから、
親方が損をしない独立を心がけてください。
もし親方と付き合いのある監督さんと仲良くなったのなら、
その人から仕事をもらわずに、他の会社を紹介してもらうようにしましょう。
辞めるときは、喧嘩別れをしないように
よくあることに、会社を辞めるとき、
親方と喧嘩別れしてしまうケースがあります。
しかし、同じ業界で働いている以上、
つながりは一生続きます。
どこか遠い地に引っ越すなどをしない限りです。
では、仲が悪い関係が続くと、
どんなデメリットがあるのでしょうか?
考えられるデメリットは、以下の通りです。
- 仕事が忙しくなっても手伝ってもらえない
- 仕事が暇になっても手伝わせてもらえない
- 仕事を紹介してもらえない
- 属している地域からはぶられる
このようなデメリットが、考えられます。
特に、仕事が暇になっても手伝わせてもらえないのは、
あなたの家計にも大きく影響するでしょう。
さらに属している地域からもはぶられたら、
あなたの仕事以外で収入を得るのが難しくなります。
下手したら、すぐに倒産することになるのです。
親方と喧嘩別れすることによるメリットはなくとも、
デメリットはたくさんあります。
どんなに嫌いな親方でも、
最後は大人の対応をするようにしてください。
独立したときのお金の問題
独立をしたら、
お金関係のことが大きく変わります。
確定申告や経費に関してなど。
入ってくるお金も大きいですが、
出ていくお金も大きいことに驚く人も少なくありません。
しかし、だからといって、
やってはいけないこともあります。
それを以下で紹介しますので、
独立したときにやらないように気をつけましょう。
独立したら絶対に確定申告すること
独立したら、
絶対に確定申告をしましょう。
確定申告をしないと、
脱税として、あなたの信用に大きく影響します。
多くの塗装職人は、
確定申告をしていません。
しかし、独立をした場合、
会社との契約になります。
そうなると、もし税金の税金調査や査察によって脱税がばれたら、
協力会社にも影響してしまいます。
そして、あなたの信用が一気に下がり、
今まで仕事をもらっていた会社から仕事をもらえなくなるのです。
また、近年は年金を払っていないと、
現場に入れない会社もあるので、確実に確定申告をしましょう。
確定申告は独立をするのなら、
絶対に行う必要があることです。
最初の2・3年で安心しないこと
最初の2・3年間仕事があるからといって、
安心しないようにしましょう。
なぜなら、独立をした直後の期間は、
周りの人が影響をしている場合が多いからです。
誰かの口利きで仕事がきたり、
誰かの紹介で仕事をもらえたり、、、
独立間もない場合、
安く害虫できると考える人もいるので、
うまく使われてしまうことも。
こういった効果は、
独立してからだいたい2・3年続きます。
そして、2・3年が経過したら、
次第に仕事がなくなってしまうのです。
つまり、2・3年が経過したころからが、
あなたの本当の実力が試されるようになります。
独立で成功する人と失敗する人の差は、
主にこの点が原因です。
独立に失敗しないためにも、
はじめのうちに仕事があるからといって、
絶対に浪費をしないで営業をして、
まじめに働くようにしましょう。
お金にケチになりすぎないこと
独立するということは、
お金を管理するということです。
しかも、今までに見たことのないような額を、
管理しなければなりません。
これは実際に体験しないとわからないことですが、
入ってきたお金を支払わなければいけないというのは、
とても辛いものなのです。
自分でお金を管理すると、
お金惜しさから、どうしても効率重視になり、
経費削減に走りやすくなってしまいます。
しかし、経費削減に力をいれすぎると、
仕事をとってくることができなくなるでしょう。
お金は使わなければ入ってこないのです。
ですが、浪費はよくないので、
投資なのか浪費なのかを判断するようにしてください。
投資としてやるべきことは、
人材育成と人間関係の構築です。
言い方が悪いですが、
社員のご機嫌取りと、
取引先の接待ということになります。
これをするだけで、あなたに対する、
外部からの信用がまったく異なるのです。
自分にはケチって、周囲には太っ腹。
これを意識すると、
良い人間関係を築けるだけではなく、
仕事をもらえるようにもなるでしょう。
独立する前にやっておきたこと
独立後、成功するか否かは、
独立する前、つまり準備期間も大きく影響します。
準備期間にしかできないこともあるので、
親方に独立に関する相談をして、
着実に力を付けておくと、独立の成功率が上がります。
思い立ったから独立するのではなく、
計画的に、余裕の持った独立をするように心がけましょう。
人脈を広げて味方を増やしておく
独立する前に、
あなたの人脈を広げておきましょう。
独立するということは、あなたが営業をして、
あなたが人を雇って、あなたが仕事をこなすということです。
深いつながりの人がいない中で、
営業するということはとても難しく、
どんなに仕事があっても、手伝ってくれる人がいないと、
仕事をやり遂げることができません。
人脈が広ければ、もし仕事をとってこれなくても、
誰かの手伝いをすることで、収入を得られます。
そうやって、仕事がない間でも、
生活できるお金を得ることができるのです。
人脈を広げるということは、
独立に成功するための必須な条件であり、
独立に失敗したときのリスクヘッジになるので、
絶対に人脈を広げ、信用を得るようにしましょう。
お金をためて独立の準備をする
独立すると言うことは、
多額なお金が必要です。
道具を一式揃えたり、
塗料を置くスペースを借りたり、
場合によっては事務所を借りたり。
他にも、車を用意したり、
税金がかかったりと、
多くのお金が必要になるのです。
また、多くの建築会社の仕事をしても、
即金ではお金をもらえません。
すべてのお金をもらえるには、
〆日の2~3ヵ月後になるケースが多いのです。
その間、取引会社によっては、
前金をもらうことができます。
しかし、それでも生活にお金がかかりますし、
手伝いにお金を払わなければなりません。
仕事をすればするほど、
道具も購入しなければなりませんし、
材料費もとても高くなります。
建築会社からお金が振り込まれない以上、
これらを支払うのは、あなたの貯金以外ありません。
信用がない状態ではお金を借りられませんし、
やはりあなたの貯金しかないのです。
いざというときに、お金が払えるように、
貯金はできる限り貯めておくようにしましょう。
500万円以上あるのが理想ですが、
それが無理でも最低300万円は貯めておいてください。
塗装屋として独立をするのなら、
絶対に支払いは遅れないようにしましょう。
あなたへの信用に大きく影響し、
最悪の場合、誰も手伝ってくれなくなります。
クレジットカードを用意する
もし、あなたが手伝いではなく、
勤めている会社の社員なら、
クレジットカードを作っておきましょう。
というのも、クレジットカードは、
独立して間もないと審査が通りにくいのです。
接待でたくさんのお金を使うとき、
クレジットカードなら経費の計算もしやすいですし、
とてもスマートです。
クレジットカードによっては、
ガソリンが安くなったり、ポイントが多く付いたりと、
特徴に違いがあります。
クレジットカードを作るのなら、
慎重にクレジットカードについて調べておきましょう。
また、職人には必須のETCカードも、
審査があるのが一般的です。
もし、ETCの審査に通らないのなら、
ETCパーソナルカードを作ってください。
ETCパーソナルカードなら、
審査に通りやすいので、すぐに作れるはずです。
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まとめ
- 独立を成功させると大きな利益を得ることができる
- 3年~10年勤務してから独立する人が多い
- 独立を成功させるには「信用」を得ることが重要
- 独立をするのなら、つながりを大事にすること
- 独立をするのなら、脱税はしないこと
- 独立をするのなら、お金にケチにならないこと
- 独立を視野に入れ始めたら、人脈を広げて、お金をためること
さいごに
独立に成功するには、
「信用」がとても大事です。
他人に優しくできない人、
期限や納期を守れない人は絶対失敗します。
独立するのなら、
どうやって「信用」を得るのかをよく考えましょう。
成功している社長のもとで働けるのでしたら、
社長の付き合い方や、お金の使い方を参考にするとよいですね。
独立に成功すれば大きな利益を得ることができる、
とても夢のある行動ですので、ぜひ挑戦してください。
以上で「塗装屋として失敗しない独立の秘訣は?事前に気をつけたい注意点も紹介!」をおわります。
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