最近流行のDIY。
外壁は足場を作らなければ塗れませんし、内壁が塗装の物件は少ないでしょう。
しかし、どの物件でも大概鉄部はあるはずです。
ドア枠や窓枠、手すりや階段などなど。。。
じつは外壁を塗らなくても鉄部だけ塗り替えればとてもきれいな物件に見えるようになるのです!
ということで今回は鉄部塗装の工程と必要な道具、ちょっとしたコツを紹介します。
鉄部塗装の工程
鉄部塗装は大きく分けて9工程です。
比較的難易度は高めで、難しい作業になりますが、同じことの繰り返しですので頑張ってやっていきましょう。
けれん・目荒らし
けれんとは前に塗った塗膜や汚れをはがす作業です。
これを怠ると、いくらきれいに塗ってもすぐに剥がれてしまうのでかならずやりましょう。
けれんをするとボロボロと落ちてきますので、床にブルーシート等を引きながら行うとこの後の掃除が楽です。
また、けれんと同時にサンドペーパー(紙やすり)をつかって目荒らしをしましょう。
目荒らしとは、細かい傷をつける行為のことで、これを行うことにより、ペンキの密着力が上がるのです。
鉄部塗装には欠かせない工程ですので、かならず行うようにしてください。
掃除
落ちてきた塗膜やよごれを掃除します。
この作業をしっかりとやらないと塗装したのに汚れがつくという事態に陥ります。
そうすると仕上がりがよろしくないので、絶対にしっかりと掃除をしておきましょう。
養生
床や壁との付け根や塗るときにぶつかりそうな壁を養生しましょう。
これをすることで、汚れがぐんと減ります。
下塗りの最中でも、ここは危ないなと思ったら絶対に養生しておきましょう。
しかし養生したとしてもあまり養生に頼らないほうがよいでしょう。
いくらテープではっているとはいえ、たっぷり塗るとペンキが染みます。
特に壁紙との境界ではテープを張らないほうがよいかもしれません。
下塗り
下塗りはさび止めを使いましょう。
この材料を使用することでサビにくくすることができ、長持ちします。
中塗り
下塗りが乾いたら中塗りを行いましょう。
中塗りは上塗りと同じ材料です。
ダレがないように丁寧に塗っていきましょう。
上塗り
中塗りが乾いたら上塗りです。
上塗りは中塗りと違いどこまで塗ったかわかりにくいです。
塗れてないところがあると後々目立ってしまうので気をつけてください。
養生ばらし
上塗りが乾いたら養生をはがしましょう。
テープやビニールの上は乾きづらいので、丁寧にはがしてください。
雑にはがすと飛散る可能性があります。
ダメ拾い
修正箇所のことをダメといいます。
かすれているところはないか、塗り残しはないかよく確認しましょう。
掃除
ペンキで汚れたところを落としたり、ごみをほうきではいたりします。
ペンキがついたところはシンナーを使って落とすと簡単に落ちます。
しかし、壁紙についてしまった場合は気をつけてください。
トントントンと丁寧に叩きながら落とさないと汚れが広がります。
鉄部塗装に必要な道具
けれん・目荒らし
皮すき
ワイヤーブラシ
サンドペーパー(紙やすり)
養生
ラスター
ガムテープ
マスカー(55・110)
ブルーシート(布シートで代用可能)
塗料
サビ止めハイポン(1型)
溶剤塗料(1型 or 2型)
塗料シンナー
塗装道具
スジカイ刷毛
平刷毛
ローラーのハンドル
ローラーの毛(4インチ・中短毛 or 短毛 推奨)
下げ缶
カートリッジ
その他の道具
ほうき
ちりとり(マスカーで代用可能)
アルミテープ(鉄部の補修)
鉄部塗装のちょっとしたコツ
けれんはしっかりと
鉄部塗装で最も大事なことがけれんです。
けれんを丁寧に行わないと、後々塗膜が剥がれやすくなったり、すぐにサビたりします。
そうならないためにもワイヤーブラシを使ってけれんを行いましょう。
ドアやドア枠のけれんには紙やすりが最適です。
下塗りはシンナーで薄めよう
鉄部の塗装をする場合、下塗り材は防腐剤入り塗料です。
特に今回紹介するサビ止めハイポンはとても渇きが早く、プロでも薄めないと苦労します。
鉄部の塗装は少しのダレでも見栄えがよろしくないので、塗りやすいぐらいに薄めましょう。
しかし薄めすぎてもダレやすくなるので気をつけてください。
中塗り・上塗りもシンナーで薄めよう
中塗り・上塗り塗装もシンナーで薄めましょう。
下塗り同様、生乾きの状態で塗料に触ると塗料膜が荒れてしまい出来栄えが悪くなります。
丁寧に段差が出ないように、ダレがないように、しかしゆっくりしすぎないようにする必要があるのです。
撒いてから均一に塗ろう
ローラーでも刷毛でも、大雑把に塗料を撒いてから平らに均すときれいに仕上がります。
刷毛の場合は縦塗りで塗料を撒いて、横塗りで均一に塗っていきます。
ローラーの場合は面積が広い場合のみこの方法を使い、手すりなど面積が小さいものには少量の塗料を含ませて塗ります。
塗るものによって使い分ける必要があるので、気をつけてください。
払う方向は一定方向
刷毛でもローラーでも必ず払う方向は同じ方向です。
基本的には上から下、左から右の方向に払います。
何度もいじりなおさない
塗ったら塗料は何度もいじらないようにしましょう。
塗料が乾いてきてからいじると、塗膜が平らになりません。
もし生乾きの状態で触ってしまったら、乾くまで直すのは諦めましょう。
そして完全に乾いたら紙やすりで塗膜を平らにして、新たに全体を塗りなおしましょう。
今回おすすめする塗料
下塗り塗料
鉄部の下塗りはサビ止めを使いましょう。
今回紹介するのは外部用:1液ハイポンファインデクロ、室内用:1液水性ハイポンプライマーという商品です。
早く乾き、溶剤なので密着性もあり、防腐剤入りです。
中塗り・上塗り塗料
外にある鉄部に関しては溶剤塗料を、室内にある鉄部に関しては水性塗料をおすすめします。
溶剤塗料はファインウレタン(1液)
水性塗料は水性ファインSi(1液)
薄め液
水性の場合は水道水を使用して希釈しましょう。
溶剤の場合は塗料用シンナーで薄めます。
業者に依頼するなら一括見積もり
鉄部は建築塗装の中でも難易度は高めです。
ですのでDIY初心者が行っても、なかなかきれいに仕上がらない可能性があります。
特にドアやドア枠はダレや段差ができやすく、非常に難しいです。
比較的簡単な手すりは外側を塗るときは危険が伴います。
難易度が高かったり、危険が伴ったりする作業が多い鉄部なので、自分で塗装をする前にプロの業者に見積もりをとることをおすすめします。
全国見積もりサポート協会のサイトなら、無料で厳選されている業者に見積もりをとることができるので、損はしないでしょう。
その見積もりの金額があなたの予算より安い場合は、是非ともプロの業者に依頼することよいでしょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
鉄部塗装は比較的難易度が高かったり、危険の伴う作業が多いです。
しかし、鉄部をきれいにするだけでも見栄えが断然変わります。
鉄部の手入れをしておかない状態が続くとサビて穴が開き、改修に尚のことお金がかかります。
もし、鉄部の塗膜が剥がれてきたり、サビが目立ってきたら是非とも鉄部の手入れをしてみてください。
以上でDIY|手すりなどの鉄部の塗装-必要な道具と工程をおわります。
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