高知県は有名な地方移住者がいることから、地方移住に人気の地です。
しかし田舎や山で暮らすときに気になるのが熊の存在、、、
そこで今回は高知県に熊は出没するのか紹介します。
高知県には熊が出るのか?
高知県には熊が出る!
高知県と徳島県の県境にある剣山には、むかしから熊が出ることで有名です。
熊の種類はツキノワグマ。
北海道のヒグマよりは小さく、攻撃的ではありません。
しかし、人間が勝てる相手ではないので遭遇したくない獣の一種です。
剣山付近での目撃情報がありますが、剣山に生息しているツキノワグマは標高1000m付近で生活していると考えられています。
頭数も10~50頭と考えられていることから、目撃数が少ないこともうなずけます。
生息域が拡大しているのかも・・・
しかし2015年には剣山から離れた「いの町」で、2016年には「安芸市」で熊が目撃されています。
四国のツキノワグマは絶滅するかもしれない程度の頭数といわれていますが、生息域が拡大しているのかもしれません。
とはいえ、目撃情報は年に1回程度。
見間違いという可能性もあり、活動範囲が広がっている確証はないので注意してください。
今までにあった熊による被害
ツキノワグマは針葉樹の皮をはいでなめることから、1970年ごろまで害獣認定されていました。
しかし多額の賞金をかけられることにより熊の狩猟が推奨されたり、戦後ブナ林が減ったことなどによりツキノワグマの個体数が減り、今では環境省の「絶滅の恐れのある地域個体群」に指定されています。
そのため、高知県での目撃情報も少なく、被害情報もありません。
ですので、標高の高いや、よほど人里から離れない限り遭遇することも難しいでしょう。
熊に遭遇する前に知っておきたいこと
高知県では遭遇することすら難しいツキノワグマですが、万が一ということがあります。
実際に、剣山から離れた地域で目撃情報が上がっているので、遭遇しないように対策することも大事でしょう。
特にキャンプや川釣り、山登りをする人は確実に対策をしておきたいところです。
熊に遭遇しないための方法
一番有名なのは鈴やラジオなどを使い、音で熊と遭遇しないようにする方法です。
しかし、音慣れをしている熊が確認されており、逆に近づいてくる可能性もあるといわれています。
最近注目を集めているのが、臭いで熊と遭遇しないようにする方法です。
この場合、爆竹や火薬銃を使うと効果的といわれています。
どちらの方法をとるにせよ、絶対に遭遇しないというわけではないので過信は禁物でしょう。
もし熊に遭遇したら?
もし熊に遭遇したらどうすればよいのでしょうか?
調べてみたところ、環境省に対策マニュアルがあったので紹介します。
※参考:豊かな森の生活者 クマと共存するために(平成28年)
距離が離れていた場合(クマがこちらに気付いていない)
→ゆっくりと静かに立ち去る比較的距離が近い場合(50m 程度)
→両腕をふりこちらの存在をクマに知らせ、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退する。森林内であれば、万が一の突進に備えてクマとの間に障害物がくるようにする。距離が近い場合(20m 程度)
→クマがパニックになり突発的な攻撃をする可能性があるため、刺激しないことが大切。走ったり大声を出したりせず、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退する。森林内であれば、万が一の突進に備えてクマとの間に障害物がくるようにする。クマが突進してきたら(威嚇突進)
→威嚇突進の場合は、途中で止まり後退することが多い。落ち着いて、クマとの間に障
害物がくるようにゆっくりと後退する。クマが突進してきたら(本当の攻撃)
→クマスプレーを目や鼻をめがけて噴射する。
クマスプレーがない場合は、防御姿勢をとる。
熊対策グッズ
高知県で狩猟をしたいひとへ
市町村によって異なる待遇
猟師や猟師になる人に対し一定の補助金が支給されています。
支給内要は自治体によって異なるので、狩猟したい地域を調べてみるとよいでしょう。
また、鹿やイノシシなどを狩猟すると報奨金がでる自治体もあります。
この金額も自治体によって異なるので、注意してください。
実際の例として、いの町では猟師資格取得者に対して下記の補助金が支給されます。
一般社団法人高知県猟友会が実施する初心者講習会の受講に要する経費
→1/2以内 ※狩猟免許合格者に対しては全額 ただし申請は1回に限る
猟銃所持許可申請に係る射撃教習の受講に要する経費
→猟銃所持許可取得者1人に対して37,000円 ただし、過去に射撃講習を受講していないもの
狩猟免許取得試験代
→1/2以内 ただし、申請は1回に限る
狩猟団体
狩猟免許をとる場合、狩猟団体「猟友会」に属すのが一般的です。
また、猟友会に属しておけば様々な情報を手に入れたり、教えを請う機会が増えるでしょう。
しかし猟友会はなかなかインターネット上に情報がのっていません。
役場に確認したり、知人に紹介してもらう必要がありそうです。
狩猟免許の受験時期と費用
2018年に行われる高知県の狩猟免許の受験は3回。
8月・9月・11月に行われ、それぞれ1ヶ月前から募集がはじまります。
費用は5千円ほど。
このほかにも狩猟免許講習会に参加したり、免許によっては銃の資格をとったり、購入したりと何かとお金と時間がかかるので注意が必要です。
猟師になりたいと考えている人はあらかじめ情報収集をしておきましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
高知県ではツキノワグマが生息していますが、個体数はとても少なく、人里にもめったに出没しない模様です。
目撃情報が少なく被害報告もないので、東日本のように熊に襲われる危険性は非常に低いといえます。
しかしキャンプや川釣りなどをする場合、うっかり遭遇してしまう可能背があるので、高知の山奥に行く際は熊よけグッズを持参していくことをおすすめします。
以上で高知県の山には熊が出るのか?熊に遭遇しないための予備知識をおわります。