同棲生活は、血がつながらない人との共同生活です。
価値観や性格が全く異なる相手との共同生活なので、同棲前にいろいろと準備をしておかないと後悔してしまうかもしれません。。。
そこで今回は、同棲前に決めておきたい5つの約束を紹介していきます。
これらを同棲前に話し合っていれば、同棲生活の基盤を作れるのでぜひとも参考にしてみてください。
同棲前に決めたい5つの約束
同棲前に以下の5つのことを決めておかないと、同棲中に言い争いしてしまうかもしれません。
- 結婚に関して
- お金に関して
- 家事に関して
- 趣味に関して
- 生活習慣に関して
1人暮らしや実家暮らしでの交際なら全く必要ない約束事ですが、一緒に暮らす同棲においては前もって決めておきたいことです。
それぞれどのような内容を決めておきたいのかをお伝えするので、同棲前に決めてみてはいかがでしょうか。
結婚に関して
同棲をする前に、結婚のことについて決めておきましょう。
決める内容は、以下の3つです。
- そもそも結婚はするのか
- いつまでに結婚をするのか
- 期限内に結婚しなかったらどうするのか
これら3つの内容を決め、結婚をする意思と期間を確認しておきましょう。
そうすれば、同棲期間だけが長引くことなく、スマートに結婚へとたどり着けます。
というのも、同棲生活をしているカップルの中には、なかなか結婚に踏み切れない方がたくさんいるためです。
結婚しなくても同棲生活で満足していたり、結婚するきっかけが見つからなかったりすることが原因なのだとか。
たしかに、結婚をしてもしなくても、生活はさほど変わりありません。
それなら結婚をぜずにおたがい自由に同棲生活を楽しもう、と考えたくなる方もいるでしょう。
しかし、同棲には子供ができたり同棲解消されたりと、女性には高いリスクがつきまといます。
なによりも、結婚せずに同棲を続けていると、親が心配してしまうのです。
いつまでに結婚するかを親に伝えておけば、親も安心できます。
また、期限を設けることで、結婚へ踏み切るきっかけづくりにもなり、メリハリのある同棲生活を送れるはずです。
同棲生活は、あくまで結婚の予行練習と一般的には考えられています。
長々と同棲生活を送らないように、おたがいを知ることができる最低限の期間だけ同棲生活をすることをおすすめします。
お金に関して
同棲生活をはじめると、お金関係の話をしなければいけなくなります。
しかし、お金は争いの種にもなりかねないので、ルールを明確にしておきましょう。
お金に関して同棲前に決めておきたいことは、以下の3つです。
- おおよその家賃や生活費の見積り
- 同棲の生活費の負担方法
- 結婚に向けた毎月の貯蓄金額
同棲すると家賃や生活費などをカップルで共有する必要があり、今まで以上にお金の話し合いが必要不可欠です。
このお金関係の問題をはっきりさせておかないと、どちらか一方が金銭的負担を強いられたり、結婚資金をまったくためられなかったりして、交際自体を続けられなくなるかもしれません。
お金関係の恨みは恐ろしいものなので、健全な関係を保つためにも同棲をするならしっかりとしたルールつくりをしていきましょう。
お金関係のなかでも、まず決めたいのが生活費の負担方法です。
すべての生活費を折半にしてもよいのですが、片方が大食いだったり、長風呂だったりすると公平性に疑問が生じてしまいます。
パートナーだけが得をしている気分になるとけんかに発展しかねないので、おたがいに納得いく負担方法を模索する必要があるのです。
たとえば、ぼくたちの場合は以下のようなルールで不満なくお金を出し合っています。
- 車代は折半する
- ガソリン代は乗った人が支払う
- 光熱費は折半する
- 食費(自炊分)は料理が作る人が負担する
- 家賃は料理を作る人が家賃と食費の差額を2で割った金額を負担する
とはいえ、生活方法や収入によって、カップルごとに適した負担方法は異なるでしょう。
同棲前にルールをあらかた決めておいて、臨機応変におたがいが納得いくようなルールに変えることをおすすめします。
家事に関して
同棲をするのであれば、家事についても決めておいたほうが無難です。
結婚して専業主婦になってもらうわけではないのですから、男女関係なく家事を分担しなければ争いになります。
家事で決めたいことは、以下の3つです。
- どの家事があり、だれが担当するのか
- 家事についてのルール
- 家事についてのクオリティ
まずは、おたがいに普段からどのような家事をおこなっているのかを書き出してみましょう。
そして、平等になるように書き出した家事を分担するのです。
たとえば、料理に関しては彼女が作るのか、彼氏が作るのか、交代制にするのか。食器洗いについてはどうなのか。
これらをおおざっぱでよいので話し合って決めてください。
この話し合いをおこなわないと、おそらく女性側の負担が大きくなるので注意しましょう。
また、家事のルールについてやクオリティについても話し合っておくことをおすすめします。
どのように家事をおこなうのか、どのレベルまで家事をおこなえばおたがいに満足するのかを話し合うのです。
たとえば、掃除機をかけるのは週1度でよいのか。
それとも掃除機を毎日かけたほうがよいのか。
家具や家電を毎回ずらして掃除する必要があるのか。
これらのことを話しておかないと家事を公平に分担できませんし、過剰に家事をおこなってしまう原因にもなりかねません。
家事なんて、おたがいが満足できるレベルでよいのです。
おたがいが満足できるレベルの家事を、話し合って分担してみてください。
趣味に関して
同棲前に、趣味に関しても決めておきましょう。
趣味に関して何も決めないと、おたがいの趣味を許容できず、趣味を楽しめなくなってしまうかもしれないからです。
趣味に関して決めたいことは、以下の3つです。
- 趣味の優先度
- 趣味への支出の許容範囲
- 趣味に費やす時間の許容範囲
たとえば、ゲームが趣味の彼氏と同棲すると、以下のような問題が浮き彫りになるかもしれません。
同棲前の彼氏は毎晩4時間ゲームに費やしていたが、同棲後もその時間のゲームを彼女が許容できるのか。
同棲前の彼氏は毎月ゲームに5万円課金していたが、同棲後も課金金額を許容できるのか。
これらが許容できなければ、話し合って妥協点を探すしかないでしょう。
しかし、どうしてもおたがいに譲れない部分があるはずです。
同棲してから譲れない趣味の部分で争わないためにも、おたがいの趣味への力の入れ具合を話し合い、どの程度趣味に没頭しても許されるのかを決めておきましょう。
なかには、趣味を許容してくれる人以外とは結婚できないと考える方もいるので、早めに話し合うことをおすすめします。
睡眠時間と起床時間に関して
もし、ひとつのベットで生活しようと思っているのであれば、睡眠時間と起床時間について話しておくことをおすすめします。
ばらばらな睡眠時間と起床時間は、どちらか片方が質の低い睡眠になってしまうためです。
深夜2時に寝る人もいれば、23時に寝る人もいます。
朝5時に起きる人もいれば、朝7時に起きる人もいます。
質の低い睡眠が毎日続くと、体調をくずしたり、ストレスがたまったりしかねません。
最悪の場合、仕事に集中できなかったり、カップルの関係性にも亀裂が入るでしょう。
ひとつのベットで寝るということは、おたがいの生活習慣をあわせる必要があるのです。
もし、おたがいの睡眠時間や起床時間にずれがあるのなら、おたがいの部屋がある家に引っ越してそれぞれの部屋で寝ることをおすすめします。
同棲後にけんかしてしまう原因は価値観の違いとストレスにあり
どんなに仲がよいカップルでも、同棲後にはほぼ確実にけんかをすることでしょう。
けんかをしてしまう理由は、主に以下の2つが考えられます。
- 価値観の違い
- ストレス
けんかをすることは悪いことではありませんが、けんかをしすぎるのも考え物です。
なぜけんかをしてしまうのかを把握しているだけでも、けんかに発展しづらくなるので参考にしてみてください。
価値観の違いによるけんか
同棲したら同棲前なら見えなかった面が見えやすくなるため、価値観の違いによるけんかが増えます。
たとえば、食べものの嗜好、趣味への時間や潔癖具合など、同棲後はあなたとまったく異なる価値観に違和感を覚えることでしょう。
何日も同じものを食べられたり、毎日3時間以上も趣味に費やしていたり、きれいなトイレでなければ嫌だったり、おならは一切ゆるさなかったり、、、
パートナーを知れば知るほど、あなたとは異なる考えに戸惑うと思います。
パートナーがなにを重要と考えているのかがわからなくなり、イライラしてしまうかもしれません。
もし、自分が許容できない相手の価値観があるなら、早期に話して妥協点を見つけることをおすすめします。
許容できない価値観の違いは強いストレスを生むため、これが継続すると関係性に亀裂が入るかもしれません。
結婚後のことも考えると早期に解決したほうがよいので、許容できないのであれば早めにパートナーへ相談しましょう。
また、おたがいの性格や何を優先して考えるのかを知るために、ストレングスファインダーを使ってみてもよいでしょう。
ストレングスファインダーとは、おたがいの「無意識に繰り返し現れる思考、感情、行動のパターン」を分析できる才能分析ツールのことです。
ストレングスファインダーの分析結果をおこなえば、パートナーの思考や行動パターンを把握でき、パートナーの価値観についてもおおよそ理解できます。
パートナーがどのような行動をとりや感情を抱くのかをなんとなく予想できるようになるので、けんかの回数を減らせるはずです。
自己分析としても面白いツールなので、ぜひともお試しください。
ストレスによるけんか
ストレスがたまりすぎると、どんなに仲がよいカップルでもけんかに発展してしまいます。
たとえば、仕事で疲れているのに、家事について指摘されて怒りを覚えた。
たとえば、徹夜で寝不足のときに、冗談を聞き流せず怒ってしまった。
ストレスがたまっているときは許容範囲がせまくなり、ちょっとした攻撃にも敏感に反応しやすくなります。
たとえその攻撃に悪意がなかったとしても、聞き流せずに怒りやすくなってしまうのです。
しかし、同棲生活では、常におたがい顔をあわせて生活しなければいけません。
片方だけがストレスをかかえており、片方は元気いっぱいなんて状況はよくあることです。
そんなときにストレスをかかえているパートナーに元気いっぱいなテンションで話しかけると、ちょっとした言葉や行動でけんかに発展してしまいます。
どちらも悪気がなくとも、ストレスによってどうしてもイライラしてしまうのでしょうがありません。
もし、パートナーにストレスがたまっていそうなら、早めに休んでもらうといったようなストレス解消の手伝いをすることをおすすめします。
ストレスがたまっているときは、誰しもが情緒不安定になることを覚えておきましょう。
早まってはいけない同棲の順序
同棲をするのであれば、同棲は以下の順序どおりにすることをおすすめします。
- 婚約する
- 親へ同棲したい旨を伝える
- パートナーの親に挨拶する
- 同棲を始める
「間違えたら修羅場に!?争いを起こさないための同棲の順序とは?」でお伝えしたように、上記の順序を守らないと修羅場をむかえることになるでしょう。
最悪の場合、交際すること自体が困難になるかもしれません。
同棲の準備をはじめるのもよいですが、まずは親への挨拶を済ませておくことをおすすめします。
そもそも同棲にはどれほどお金がかかるの?
同棲と一人暮らしで大きく異なるお金関係といえば、主に以下の5つです。
- 家賃
- 光熱費
- 食費
- 貯蓄
- 車の維持費
1DKの家賃なら、東京の吉祥地で毎月平均8万円。
光熱費なら、毎月2万円~3万円程度。
食費は朝晩自炊なら、毎月3万~4万円程度。
貯蓄は結婚式費用を貯めるなら、最終的に100万~200万円。
車の維持費は、毎年20万円~50万円。
生活するだけなら毎月13万円あれば足りる計算で、折半するなら1人あたり7万円程度で間に合います。
貯蓄や車を所持するならば毎月20万円は欲しいところなので、1人あたり10万円程度の生活費が必要になるでしょう。
都市部であれば、家賃が高くなるので負担額が大きくなることが予想されます。
これに加えて、電車代やバス代、スマートフォン代やインターネット代、NHK代や保険代、デート代や趣味代など、たくさんのことに出費をすることが考えられます。
実質の負担額は、1人あたり15万~20万円ほどになるでしょう。
とはいえ、保険代や趣味代など負担額は、1人暮らしのときとさほど代わりがないはずです。
1人暮らしのときと同様に、おたがいにそれぞれ負担すればよいのですから。
同棲して変わるのは、上記で紹介した「家賃」「光熱費」「食費」「貯蓄」「車の維持費」ぐらいです。
すべての費用を折半するのであれば貯蓄をしない限り、1人暮らしのときよりも負担額は減るでしょう。
しかし、貯蓄をするのであれば、目標金額にもよりますがおたがいに相当な負担を強いることになると思うのでお金管理には注意してください。
・車検と税金|車の維持費ってどのぐらい?車の購入前に知っておきたいこと
・同棲中の食費は誰が負担するべき?食費の分け方と節約方法
・300万円越えが常識!?結婚式費用が高い理由と節約方法
同棲後は臨機応変に決めた内容を変えていこう
普段の生活習慣や必要な家事の分担など、実際に同棲してみなければわからなことがたくさんあります。
同棲前にお金や家事について決めることも大事ですが、同棲後も臨機応変に決めたことを修正することも大切です。
一緒に住んでみて、おたがいの価値観を照らし合わせ、あなたたちオリジナルのルールを作っていきましょう。
けんかすることもあると思いますが、けんかで終わるのではなく、価値観のずれを修正することを忘れずに。
しかし、同棲期間の延長といった結婚に関する内容だけは、安易に変えないようにしてください。
お金や家事などに関しては2人だけの問題なので臨機応変に変えればよいのですが、結婚に関しては親も含めた問題です。
もしかしたら、親によって強制的に同棲を解消させられる可能性すらあります。
結婚に関して決めた内容は、なにか特別な事情がない限り変更しないようにしましょう。
もし変更する場合は、親にも理由を伝えるようにしてください。