同棲生活をはじめるかは、慎重にならなければいけません。
なぜなら、同棲生活には多くのデメリットが潜んでいるからです。
この記事では、以下の3つの内容をお伝えしていきます。
- 男女共通のメリット・デメリット
- 男性特有のメリット・デメリット
- 女性特有のメリット・デメリット
これから同棲をはじめるか悩んでいるなら、ぜひともこの記事で同棲生活のメリットとデメリットをおさらいしてみてください。
同棲生活による男女共通のメリット
同棲生活をすると、男女共通して以下のようなメリットを得られます。
- 生活費が安くなる
- 家事を分担できる
- 交際費を抑えられる
- 家事の負担を減らせる
- 2人で過ごす時間が増える
- 共同生活のルールを作れる
- 結婚へ意識が向くようになる
- おたがいの深いところまで把握できる
それぞれどのようなメリットかをお伝えしていくので、参考にしてみてください
生活費が安くなる
同棲生活にかかる生活費はカップルで負担しあうため、1人あたりの生活費が安くなる傾向があります。
具体的には、家賃がほぼ半額になり、光熱費が1人当たり2,000円前後安くなるでしょう。
東京住まいなら、1ヶ月あたり3万円程度浮くことが考えられます。
しかし、パートナーの性格や収入によっては、負担割合が偏る可能性も。
かならずしも生活費が安くなるというわけではないので、同棲をはじめるまえにパートナーと生活費に関して相談することをおすすめします。
・同棲中の生活費はどう管理するべき?考えておきたい2つの管理方法
・ぼくが同棲生活の生活費を折半にする理由とは?折半する範囲も紹介!
家事を分担できるため負担が減る
同棲生活をはじめると家事を分担することになるので、家事の負担が大幅に減ります。
1人暮らしのときの半分程度の労力で家事ができるため、自由になる時間がその分確保できるでしょう。
洗濯や掃除、料理や買出しなどの時間を減らせるので、その分の時間を2人で遊んだり、自分の自由時間として使えるのは魅了的です。
友人との交際費を抑えられる
同棲をはじめると、友人との交際費を抑えられるというメリットがあります。
1人暮らしのときは交際費の出費割合が多かったという方でも、パートナーや貯蓄にお金を回せるようになるでしょう。
というのも、1人暮らしのときは、断る理由が見当たらないため友人との遊びや食事を断りづらいということを経験した人も少なくないと思います。
しかし、同棲をすればパートナーを理由に友人からのお誘いを断れるので、面倒だと感じたお誘いに行かなくてすみ、余計な出費を減らせるのです。
パートナーを理由にすれば断ってもしょうがない感をかもし出すこともできますし、相手に恨まれることもありません。
友人からのお誘いを断れる自然な理由が手に入るため、お誘いを断る際のストレスも軽減することができるでしょう。
2人で過ごす時間が増える
同棲をはじめると、2人で過ごせる時間が増えます。
同棲生活をはじめると仕事以外の時間をパートナーと一緒に過ごすことになるので、同棲前とは比較にならないほどの時間をパートナーと共有することが可能です。
2人で過ごせる時間が増えれば、増えた時間を利用して子供時代の話や将来の話ができます。
また、時間を多く消費してしまうゲームや映画鑑賞なども、一緒におこなうことができるでしょう。
共同生活のルールを作れる
同棲生活をはじめれば、共同で生活するためのルールが必要になってきます。
同じ日本人といえども、育ってきた生活環境によって全く異なる価値観や習慣がおたがいにあるため、カップルといえども衝突することがあるからです。
カップルによって衝突する内容が異なるので、あなたたちオリジナルのルールになっていくと思います。
同棲生活で作ったオリジナルのルールは結婚後も活用できるので、同棲をしていない夫婦に比べて安定した結婚生活を送れるようになるはずです。
結婚へ意識が向くようになる
結婚へ意識が向くことが、同棲をはじめることで得られるメリットのひとつです。
結婚へ意識が向くことで、結婚式費用の貯蓄や結婚後の相談など、結婚前から結婚後に備えて計画的に行動できるようになります。
特に結婚式費用は自己負担額だけでも100万円程度と計画性がないと貯めづらい金額なので、カップルがおたがいに結婚へ意識が向くことは結婚後に向けた大きなアドバンテージになるでしょう。
おたがいの深いところまで把握できる
同棲生活をはじめると、おたがいの深いところまで把握できます。
たとえば、いびきがうるさいとか、掃除がまめだとか、食の好みが自分とは違うとか、すぐ拗ねるとか、家事をまったく手伝わないとか、、、
このようなことは、一緒に暮らしてみないと把握できません。
もし、同棲せずに結婚してしまったら、結婚後にパートナーの深い部分を知って後悔する可能性があります。
その点、同棲生活をはじめれば結婚前におたがいの深い部分を知ることができ、本当にパートナーと結婚生活を送れそうなのかを見定められます。
交際期間中に結婚後のパートナーの性格を知れるということは、結婚後にすぐ破局してしまうリスクを避けることにもつながるでしょう。
同棲生活による男女共通のデメリット
同棲生活による男女共通のデメリットは、以下のことが考えられます。
- 家事の負担が増える可能性がある
- 恋人としてのプレミア感が薄れる可能性がある
- 友人と遊びにくくなる可能性がある
- 出費の仕方を制限される可能性がある
- パートナーの親に挨拶する必要がある
- 相手の嫌な面や自分の嫌な面が露見する可能性がある
- 生活サイクルをパートナーに合わせる必要がある
- 引っ越さなければいけない可能性がある
これらはどういったデメリットなのかを、以下でそれぞれお伝えしていきます。
家事の負担が増える可能性がある
同棲生活をはじめると、1人暮らしのときより家事の負担が増える可能性があります。
その場合、貴重な自分の自由時間を削ることになるので、ストレスが蓄積していくことになるかもしれません。
というのも、今の時代でも家事を一切手伝わないという人が一定数います。
そういった人と同棲をすると、家事を手伝ってくれないだけではなく、むしろパートナーの世話をする羽目になるでしょう。
共働きでも家事をすべて押し付けられる可能性があるので、家事の負担を分担し合えるように同棲前に話し合っておきたいところです。
恋人としてのプレミア感が薄れる可能性がある
同棲を長く続けていると、恋人としてのプレミア感が薄れる可能性があります。
その結果、同棲前のどきどきした感情やサプライズ的なイベントがなくなるなど、恋人らしい特別な関係を維持できない可能性があるでしょう。
恋人としてのプレミア感が落ちる原因は、おたがいの距離が近すぎておたがいの存在に慣れてしまうことにあります。
おたがいの距離が近すぎるため特別な存在ではあるけど、緊張感がない存在になってしまうのです。
よく言えば自然体になれるということですが、悪く言えば特別感がなくなるとも考えられます。
恋人としてもっとイチャイチャして特別扱いされたいと考えるなら、結婚をするぎりぎりまで一緒に住むことを選択しないほうがよいかもしれません。
友人と遊びにくくなる可能性がある
同棲をすると、友人と遊びにくくなる可能性があります。
同棲生活ではおたがいの出費やスケジュールが分かってしまうため、おたがいの行動を制限してしまうおそれがあるためです。
たとえば、1人暮らしなら友人との遊ぶとしても、遊ぶ頻度や出費が多くても誰にも文句を言われません。
しかし、同棲生活をするとおたがいのスケジュールや出費具合を把握できてしまうので、「さいきん構ってくれないね」とか「ちょっとお金を使いすぎじゃないの?」などといったように、友人との遊ぶ時間やお金を制限されてしまうことがあるのです。
同棲生活をはじめると、友人の誘いを断れる建前ができるというメリットもありますが、友人と遊びたくても1人暮らしのときよりは遊びづらいというデメリットがあることを覚えておきましょう。
出費の仕方を制限される可能性がある
同棲をはじめるとパートナーに出費の仕方を制限される可能性があり、同棲前よりも友人との遊びや趣味に対してお金を使えなくなるでしょう。
出費の仕方を制限される理由は、おたがいの支出の把握して管理をする可能性があるためです。
同棲をはじめたら、将来のための貯蓄にもお金を分配しなければいけないので、今まで適当だったお金管理を計画的におこなわなければいけません。
そのため、同棲前のように好き勝手にお金を使っていては貯蓄ができませんし、なによりパートナーに無駄だと叱られる可能性があるのです。
もちろん、カップルによってお金の管理についてのルールが異なります。
もし、出費に関してパートナーから指摘されてたくない場合は、同棲前に話し合ってお金のルールを決めるか、同棲自体を見送ることをおすすめします。
パートナーの親に挨拶する必要がある
「パートナーの親には、結婚を本格的に決めてから挨拶に伺いたい」
「同棲をしてみなければ、パートナーとの相性がわからないため結婚を決められない」
このように、結婚と同棲は別物である、同棲をするのにわざわざ親に挨拶をしたくないと考えている人もいると思います。
しかし、現在の親世代の多くは結婚を約束した仲でないと同棲を許さないため、同棲をする前にパートナーの親に挨拶をすることが必要なのです。
もし、親に無許可で同棲をはじめたら、ばれたとき相当な修羅場を迎えることになります。
結婚後はパートナー側の親族とも関わる必要があるので、パートナー側の親族と親密なるためにも同棲前に挨拶をすることをおすすめします。
おたがいの嫌な一面が露見する可能性がある
同棲生活をはじめると、同棲する前には気づかなかったおたがいの嫌な一面が見えてしまいます。
たとえば、寝起きが悪いとか、、すぐに不機嫌になるとか、歯をしっかりと磨かないとか、お金管理の雑さとか、すっぴん姿とか、、、
同棲をすると朝も晩も一緒に過ごすことになるため、自分の家族しか知らないような一面をおたがいに見せ合うことになるのです。
あなたの嫌な一面をパートナーに見せたら、指摘されたりけんかされたりするかもしれません。
露見した嫌な一面が許容できないものであったなら、それが原因で破局することもあるでしょう。
しかし、結婚をしたら確実におたがいの嫌な面を知られてしまいます。
どんなに隠そうとしても、性格や習慣などの修正できること以外は隠しきれるものではありません。
もし、パートナーに知られたくない一面があるのなら、結婚を考えていない場合は同棲をしないほうがよいと思います。
同棲生活をはじめるなら、自分の嫌な一面を見せる覚悟と、パートナーの嫌な一面を受け止める覚悟を持ちましょう。
生活サイクルをパートナーに合わせる必要がある
同棲生活をはじめると、生活サイクルをパートナーと合わせる必要があります。
たとえば、パートナーと一緒にご飯を食べるとか、同じ時間に就寝するとか、こういった生活サイクルを合わせなければいけません。
生活サイクルをあわせないと、家事が二度手間になったり、おたがいにストレスを感じるようになったりするためです。
特に就寝時間は、パートナーと合わせることをおすすめします。
部屋が2人分あるならよいのですが、寝室がひとつしかない場合は就寝時間をずらすとパートナーの睡眠の妨げになるからです。
睡眠の質の低下は仕事にも影響するので、できるかぎりパートナーと同じ時間に寝るようにしてみてはいかがでしょうか。
新たに賃貸契約をしなければいけない可能性がある
同棲生活をはじめるには、新たに賃貸契約をすることが必要である可能性があります。
そのため、多額の資金が必要になるでしょう。
新たに賃貸契約をしなければいけない可能性があるカップルは、以下の2つのうちどちらかが当てはまる場合です。
- 現在住んでいる物件では居住人数を増やせない場合
- あなたとパートナーの家が離れすぎていて、そこから出勤するのが難しい場合
物件によって、居住人数に制限をかけられている場合があります。
同棲生活をはじめるなら、まずはおたがいの住んでいる物件は同棲できるのかを確認してみてください。
・同棲は管理会社に許可を取るべき?報告しないとデメリットも…
交際を解消するときが大変
同居をしているのに交際自体を解消するとなったら、以下のことをおこなう必要があり大変です。
- お金の清算
- 親への説明
- 家具や家電などの分配
- 新たな居住先の賃貸契
同棲をしていない交際だったら交際を終了させるだけでことがすみますが、親への挨拶をしている同棲だったらなぜ別れたのかという説明をする必要があります。
また、同棲先の家具や家電をどちらが引き取るのか、どっちが家を出るのか、今までのお金の清算をするのかなど、やることは山ほどあるでしょう。
同棲をするということは、簡単には別れられない状況を作るようなものです。
まだ結婚をすることまで考えてないなら、半同棲程度にとどめておくことをおすすめします。
同棲による男性特有のメリット
ぼくの経験上、男性だけが同棲で得られやすいメリットは、主に栄養バランスが整った食事を食べられる程度です。
それ以外のメリットは、上記でお伝えした男女共通のメリットぐらいでしょう。、
同棲による男性特有のデメリット
男性が同棲で得られやすいデメリットは、以下の3つです。
- 妊娠させてしまう可能性がある
- 性欲処理が間に合わなくなる可能性がある
- 家事について文句を言われる可能性がある
このなかでも、もっとも大きなデメリットは妊娠させてしまうリスクがあることです。
同棲生活は毎晩彼女と一緒に過ごすため、その場の雰囲気に流されて避妊がおろそかになりがちです。
その結果、子供をつくるつもりがなかったとしても、同棲生活中に子供ができてしまうかもしれません。
同棲生活中に妊娠させしまったら結婚の準備も半端なため、心やお金に余裕がないと思います。
また、一昔前に比べたらできちゃった結婚を認める方も多いとはいえ、女性側の親からはほぼ確実に激怒されるでしょう。
もしかしたら、妊娠させてしまったことが原因で、女性側の親とは良好な関係が築けなくなるかもしれません。
同棲生活中に妊娠させてしまったら、ほんとうに多くの人に迷惑をかけてしまいます。
望まない妊娠をしないように、同棲生活でもしっかり避妊をするようにしてください。
同棲による女性特有のメリット
同棲による女性特有のメリットは、以下の2つです。
- 犯罪に巻き込まれるリスクが軽減する
- 生理という女性特有の苦しみを彼氏に理解してもらえる
不審者に襲われないか、トラブルに巻き込まれないかなど、女性は1人暮らし特有の不安があると思います。
夜道を歩いているとき後ろに誰かが歩いていたら、自宅までつけられているではないのかと不安を感じることもあるでしょう。
しかし、家に彼氏がいるのであれば、そのような不安を払拭できます。
なにか身の危険を感じているならば彼氏に迎えに来てもらえばよいですし、同棲中となればわざわざ家に襲いに来る犯罪者も少ないはず。
とはいえ、いつ誰があなたを狙っているのかはわかったものではありあません。
彼氏がいるからと安心せずに、防犯意識は普段から持ちつづけたほうがよいでしょう。
同棲による女性特有のデメリット
同棲にいよる女性特有のデメリットは、以下の通りです。
- 妊娠する可能性がある
- 破局した際のリスクが大きい
- 性行為に付き合わなければいけない可能性がある
- 生理のゴミといった他人に見られたくないものを見られてしまう
同棲を解消して破局した際のリスクは、女性のほうが特に大きい傾向にあります。
なぜなら、結婚を前提に付き合っていた男性がいたという事実が残ると、次の交際相手に敬遠される恐れがあるからです。
それによって、なかなか結婚までたどりつけないということになるかもしれません。
妊娠したのに破局してしまったという、最悪のケースも考えられるでしょう。
親が同棲を認めないのは、同棲が失敗したときのリスクが大きいことが大部分を占めています。
もし同棲生活をはじめるのであれば、結婚を本気で考えている人だけに絞ることをおすすめします。
彼女と2年間同棲をしてみたぼくの感想
彼女と同棲した結論から言うと、以下の2つを理由に同棲を経験してよかったなと感じています。
- 結婚までの期限を決められた
- おたがいの嫌な一面も露見して、それでも結婚できそうだと思えた
同棲生活をはじめたころは、お金や生活習慣などの話でもめることも多々ありました。
毎月いくら貯蓄するのか、家事の頻度はどうするのかなど決めることも多く、共同生活に馴染むまで時間がかかったのものです。
また、親からいつ結婚するのかという催促も頻繁にあり、なかなかのストレスを感じることも。
交際自体なら、同棲しないで半同棲程度が楽だなと思ってしまうほどです。
しかし、同棲生活をはじめていなかったら、いつになっても結婚は踏み切れなかったと思います。
もしかしたら、長い期間交際だけして破局していたかもしれません。
結婚を決められたのは、外では見られないおたがいのよい面や悪い面を見せ合い許容できたこと、そしておたがいに朝晩一緒に過ごしたことで結婚へのイメージをもてたからです。
なにより、いつまでに結婚するという期限を設けたことが、結婚につながったのだと思います。
もし、本気で結婚を考えているパートナーに出会えたのなら、同棲生活をしてみることをおすすめします。
同棲をしないで結婚すると、こんな人とは思わなかったのにという後悔をしかねませんし、結婚を先延ばしにしてしまうかもしれません。
同棲生活をはじめるには親への挨拶といった面倒な儀式もありますが、おたがいに結婚できるかを確認しあうよい機会になるはずです。
ただし、同棲をはじめるなら、同棲までの順序を間違わずに、そして同棲の期限を設けるようにしましょう。
そうすれば、きっと意義のある同棲生活をはじめられると思います。
・同棲開始後では遅いかも?同棲前に決めておきたい5つのこと
・間違えたら修羅場に!?争いを起こさないための同棲の順序とは?
・【実体験】同棲時の決め事を教えます!このルールでケンカはほぼ0です!
まとめ
同棲する意味はあるが絶対必要というわけではない
同棲生活にはメリットもありますが、それよりも多くのデメリットが存在します。
そして同棲のデメリットは女性のほうが多いため、同棲生活をするかは慎重に考えるべきだというほかありません。
生活費が浮くからとか、パートナーと一緒にいたいからとか、そういった理由で安易に同棲を始めないほうがよいでしょう。
しかし、ぼくの個人的な意見としては、本気で結婚を考えているなら同棲生活は経験しておいたほうがよいと考えています。
おたがいの性質を知っておかないとスピード離婚をしてしまうかもしれませんし、結婚にたどりつくまでに時間がかかってしまうかもしれないためです。
もし、結婚する気があってパートナーを親に紹介する予定もあるのなら、結婚の準備期間として同棲をはじめてみてはいかがでしょうか。