白神山地に訪れようと思っても、
白神山地はそもそもなにを観光するのかと困ってしまう人は多いと思います。
白神山地と一言で言っても、
白神山地は広すぎるし、
観光スポットが多くありすぎるしで、
なにがなんだか分からなくなってしまうのですから。
そこで今回は白神山地に訪れた経験をもとに、
白神山地で必要な服装や持ち物と同時に、
白神山地の楽しみ方を紹介してきます。
どのような観光スポットがあって、
駐車場はどこにあるのかをお伝えするので、
参考になれば幸いです。
・恐山の服装は軽装でも大丈夫?恐山観光のポイントやアクセス方法を紹介!
白神山地に適した服装
白神山地では、
水に濡れたり泥がついたりします。
夏場は汗も大量にかくため、
動きやすくて汚れてもよい服装が好ましいです。
また、山道や水場近くを歩くので、
歩きやすい靴を履いていきましょう。
たとえば暗門の滝ルートの場合、
ズボンにTシャツといった格好の人が多くいました。
観光地でそれほど過酷な道のりではないためか、
登山のような服装の人は少なかったですが、
動きやすい服装の人がほとんどです。
しかし、靴は運動靴の人が多く、
サンダルの人はほとんどいませんでした。
スニーカーのような運動靴がほとんどだったので、
暗門の滝に訪れる場合は汚れてもよいような、
動きやすい靴を用意することをおすすめします。
白神山地はルートによって運動量が異なるので、
運動量に見合った服装にしましょう。
白神山地に必要な持ち物
白神山地に訪れたとき、
必要と感じた持ち物は以下の通りです。
- 汗拭きタオル
- 飲み物
- お金
- 虫除けスプレー
- 着替え
夏の白神山地は、
非常に蒸し暑いです。
汗を大量にかくことが予想されるので、
汗拭きタオルと飲み物を持参しておきましょう。
白神山地内には飲み物が売られていないので、
駐車場で飲み物を買うことをおすすめします。
また、暗門の滝に訪れる場合は、
現地で100円を支払う必要があるため、
かならず1人100円を持っていってください。
白神山地内では電波が届かなかったので、
写真を撮らないのであれば携帯は不要です。
暗門の滝の所要時間
暗門の滝の所要時間は、
片道2時間弱ほどです。
早く歩けば1時間半ほどで、
最奥の滝にたどり着けます。
もっとも手前の滝でも片道40分ほどかかり、
そこで引き返す人も多いのだとか。
時間と体力と相談しながら、
どこまで進むかを検討するとよいかもしれません。
彼女と暗門の滝に訪れてみた
この章では、
暗門の滝に訪れた感想をお伝えしていきます。
暗門の滝に訪れるか悩んでいるのであれば、
ぼくたちの感想が参考になればなと思います。
暗門の滝に訪れた感想
結論から言うと、
暗門の滝は自然を感じるには適した場所です。
青く茂った草や、
透明度が高くきれいな川など、
自然を堪能できると思います。
道のりもそれほどきつくなく、
子供でも往復できる道のりで、
デートスポットにもよいのではないのでしょうか。
(汗を大量にかくことになりますが……)
滝に訪れるまでの道のりでは、
白神山地の広大な自然を楽しめる。
滝に到着したら滝の心地よい爆音と、
涼しい風で心が癒される。
道中でも目的地でも、
ぼくと彼女は十分に楽しめました。
特に川周辺の景色がすばらしく、
彼女がその日一番のテンションになるほどです。
自然を味わいたいのであれば、
青森や秋田では外せない観光スポットだと思います。
とはいえ、見方によれば、
結局は豊富な自然と大きな滝です。
人によっては、
奥多摩にもあるじゃんと感じるかもしれません。
肩透かしを食らわないように、
白神山地が有名な観光地である理由は、
ブナ天然林が広く分布していることであることを認識しておきましょう。
滝がすごいのではないのです。
あくまでもブナ天然林がすごいのです。
このことを忘れていると、
あれ、こんなもの?
と思ってしまいかねないので気をつけてください。
駐車場から暗門の滝への道のり
暗門の滝には、
8月の土曜日に訪れました。
駐車場は第一第二がありますが、
8月の土曜日でも第一駐車場に空きがあったため、
お盆のような大型連休以外なら、
駐車スペースには余裕があると思います。
夏ということもあり、
青晴れていたので蒸し暑く、
車外出た瞬間汗をかきます。
山の中とはいえ、
蒸し暑さに変わりなく、
少々げんなりとしていました。
駐車場から5分ほど歩くと、
暗門の滝ルート入り口です。
入り口の横にはスタッフがいるので、
名前と住所を記入して通行料の100円を払います。
どうやら暗門の滝への道のりは、
石や枝が落ちてくることがあるらしく、
ヘルメットを着用していないと危険なんだとか。
一応アルコール除菌もされているらしいですが、
不快に感じる場合は帽子の上にヘルメットを被るとよいかもしれません。
ヘルメットを被って進んでいくと、
透明度の高い川の横を歩くことに。
場所によっては滑りやすかったり、
すれ違えないほどの道幅だったりします。
少々ヒヤッとする場面もありましたが、
子供やお婆さんも普通に通っていたので、
気をつければ老若男女誰でも通れると思います。
奥へ進んでいくほど自然あふれる景色に。
川の透明度が高く、
あたり一面が木・木・木です。
本当に自然の中にいるなぁという感じで、
少しわくわくしてしまいます。
とはいえ、ベンチのような休憩できるスペースがなく、
体力的にはなかなかしんどいです。
東京から夜通し運転してきた身にはきつくて、
体力の限界を迎えていました。
途中には給水するスポットもなく、
ドリンクを持参しなかったことに後悔です。
そんな疲労困憊のなか、
ようやく滝がある地点に到着しました。
高さ26mからの滝からは、
なかなかな水量が落ちてきます。
26mというよくある滝ですが、
ここまで近くに行ける滝はなかなかないのではないでしょうか。
滝の近くまで行くことができ、
非常に涼しく良い休憩スポットです
この先にも2つの滝がありますが、
ぼく達は体力の限界を迎えたため、
残念ながら引き返すことに。
次回はしっかりと睡眠をとってから、
最奥の滝まで訪れたいものです。
暗門の滝へのアクセス方法や駐車場位置は?
この章では、
暗門の滝へのアクセス方法と、
駐車場の位置を紹介していきます。
車とバスのそれぞれのアクセス方法を紹介するので、
参考になれば幸いです。
暗門の滝の駐車場位置
暗門の滝を訪れるのであれば、
「アクアグリーンビレッジ anmon」の駐車場を利用します。
アクアグリーンビレッジ anmonには、
50台以上の車を停められるスペースがあり、
トイレも完備されています。
食事処や売店だけではなく温泉も備わっているので、
白神山地でかいた汗をアクアグリーンビレッジ anmonで流してもよいかもしれません。
車を使ったアクアグリーンビレッジ anmonへのアクセス方法
青森駅~アクアグリーンビレッジ anmon
時間:1時間50分
距離:75km
青森駅からは、
約2時間で到着します。
アクアグリーンビレッジ anmon付近は、
狭い道幅の急な坂道です。
事故に注意して運転しましょう。
ナビで訪れる場合は、
「アクアグリーンビレッジ anmon」と入力すれば、
案内してもらえると思います。
以下のマップの赤いピンが駐車場なので、
確認しておくことをおすすめします。
バスを使ったアクアグリーンビレッジ anmonへのアクセス方法
弘前駅~アクアグリーンビレッジ anmon(弘南バス)
時間:1時間30分
料金:1,650円
アクアグリーンビレッジ anmonにバスで訪れる場合は、
弘前駅から弘南バスを利用します。
6月から10月までの期間限定の運行で、
1日4本程度しか運行していません。
料金は1,650円と高めですが、
往復券が2,740と非常にお買い得です。
約600円もの割引なので、
買っておくことをおすすめします。
往復券の購入場所は、
弘前バスターミナル案内所です。
往復券の購入には時間がかかる場合があるので、
時間に余裕を持って行動するとよいでしょう。
弘南バス公式HP
⇒http://www.konanbus.com/travel/shirakami.html
そもそも白神山地とは?
白神山地とは、
ブナ天然林が広く散布する山岳地帯のことです。
日本で初めてユネスコ世界遺産に登録されたスポットで、
世界的に見ても希少なスポットであることがわかります。
山岳地帯なので、
白神山地は自然を楽しむ場所です。
森林浴をしたり、
ブナの原生林を観察したり、
滝を見たりして楽しみます。
アウトドアが苦手な人には、
少し退屈してしまうスポットかもしれません。
虫も多いですし、
距離を歩く必要もあります。
なにより大量の汗をかくことになるので、
アウトドアが苦手ならば30分以内に終わるトレッキングコースを探してみましょう。
そんな白神山地の全体の範囲は、
約170k㎡もの広さを誇ります。
秋田県北部から青森県南部にまたがっているため、
複数の観光スポットが点在しているのです。
有名な観光スポットの付近には、
それぞれ駐車場があります。
どの駐車場に行くかで何を観光できるかが決まるため、
観光場所を決めたらそこに近い駐車場を探しましょう。
適当にナビで白神山地に訪れると、
観光スポットがなかったり、
片道2時間以上のトレッキングコースだったりするので、
あらかじめ調べておくことをおすすめします。
また、白神山地は、
「もののけ姫」の聖地だといわれています。
核心部にたどり着く必要がありますが、
もののけ姫のような雰囲気を味わえるのです。
とはいえ初心者では、
核心部にたどり着くことは難しいかもしれません。
もし、手軽にもののけ姫のような雰囲気を味わうのなら、
白神の森 遊山道に訪れることをおすすめします。
白神の森 遊山道なら、
白神山地の核心部に近い雰囲気であるといわれているので、
きっともののけ姫のような雰囲気を体感できるでしょう。
白神山地の楽しみ方
一言に白神山地といっても、
白神山地にはたくさんの楽しみ方があります。
代表的な楽しみ方は、
以下のルートをトレッキングすることです。
- 暗門の滝
- 十二湖
- 高倉森歩道
- 太夫峰
- 白神岳
- 白神の森 遊山道
- 二ツ森
白神山地は非常に広大で、
青森県と秋田県をまたがるように存在しています。
そのため、トレッキングコースがたくさんあり、
初心者から上級者までが楽しめるそうです。
たとえば青森県だったら、
「暗門の滝」と「十二湖」が有名です。
バスや車でのアクセスが簡単で、
駐車場から近い位置にあるため、
夏になると多くの観光客が押し寄せます。
秋田県なら、
「白神の森 遊山道」がメジャーでしょう。
「もののけ姫」の舞台となった白神山地を、
1周1時間程度のトレッキングコースで探索できるので、
初心者でも気軽に挑戦できます。
数あるトレッキングコースの中でも、
中心部分に似た雰囲気を醸しているため、
まるで山奥に入ったかのような気分を味わうことが可能です。
手軽に本格的な森林浴をしたいのであれば、
白神の森 遊山道を散策してみましょう。
このほかにも太夫峰や白神岳など、
白神山地にはたくさんのスポットがあります。
1度では楽しみきれないので、
複数回に分けて白神山地を堪能してみるのも面白そうです。
ちなみに、どこに行けばよいかわからないという人は、
暗門の滝か十二湖がおすすめです。
暗門の滝と十二湖は、
バス・車でも訪れることができ、
子供でもトレッキングができるコースが魅力的です。
また、写真映えするようなスポットでもあるので、
若い世代にも受けると思います。
とにかく手軽に自然を堪能したかったり、
写真映えするようなスポットに訪れたかったりするのであれば、
暗門の滝や十二湖が適しています。
この2つのスポットは比較的近くにあるので、
暗門の滝と十二湖の両方を訪れてもよいかもしれません。
白神山地で有名なトレッキングコースと駐車場
先ほどもお伝えしたように、
白神山地では、
以下の有名なトレッキングコースがあります。
- 暗門の滝
- 十二湖
- 高倉森歩道
- 太夫峰
- 白神岳
- 白神の森 遊山道
- 二ツ森
それぞれ駐車場の位置が異なるので、
必ず駐車場の位置を確認してください。
暗門の滝の駐車場
暗門の滝の駐車場は、
「アクアグリーンビレッジ anmon」です。
住所は「青森県中津軽郡西目屋村大字川原平字大川添417」ですが、
ナビに「アクアグリーンビレッジ anmon」と入力すれば、
案内してもらえると思います。
公式HP
⇒http://www.kumagera.net/facillties/anmon.html
十二湖の駐車場
十二湖の駐車場は、
「森の物産館キョロロ」です。
駐車料金がかかり、
普通車は500円です、
ナビで訪れる場合は、
「森の物産館キョロロ」と入力しましょう。
最寄駅から15分程度でつくので、
それほど山奥ではありません。
公式HP
⇒http://www.shirakami-jyuniko.jp/kyororo/kyororo_acsses.html
高倉森歩道の駐車場
高倉森歩道の駐車場は、
「津軽峠」です。
津軽峠駐車場は、
「アクアグリーンビレッジ anmon」から20分ほど先にあります。
しかし、悪路で道が細いため、
運転に自信がない人はバスを利用するとよいでしょう。
太夫峰の駐車場
太夫峰の駐車場は、
「一ツ森駐車場」です。
白神ライン(28号線)の途中にあり、
「一ツ森峠」の標識が目印になります。
2台しか停められない小さな駐車場なので、
お盆期間中は駐車できないかもしれません。
また、冬季は交通規制されていることもあるため、
そういった場合には展望台のような場所に駐車して、
林道を歩く必要があります。
白神岳の駐車場
白神岳の駐車場は、
「白神岳登山口駐車場」です。
70台もの車を停められる広い駐車場で、
トイレも完備されています。
また、登山口は駅からも近く、
最寄り駅は「JR五能線白神岳登山口駅」です。
最寄駅からは徒歩で50分、
もしくはタクシーで10分ほどかかります。
白神の森 遊山道の駐車場
白神の森 遊山道の駐車場は、
「くろもり館」です。
30台ほど停められる駐車場で、
トイレも利用できます。
カーナビで訪れる場合は、
以下のいずれかを入力することで
くろもり館にナビしてもらえます。
- くろもり館
- 総合案内所 くろもり館
- ミニ白神
- 鰺ヶ沢町大字深谷町字矢倉山 1-26
二ツ森の駐車場
二ツ森の駐車場は、
「二ツ森登山口」です。
道の終点が駐車場になっていて、
目印として小屋があります。
かなり山奥まで車で行くので、
すれ違うのもぎりぎりの車道です。
また、勾配も険しくなり、
運転初心者にはきつい道のりになるでしょう。
道幅がとにかく狭いので、
コンパクトカーのような車で訪れることをおすすめします。
結局、暗門の滝はおすすめできるの?
暗門の滝は、
一部の人を除いておすすめできます。
自然が豊富で、
ブナの原生林をはじめとした多くの植物、
そして非常にきれいな透明度が高い川によって、
旅行による非日常感を味わえるでしょう。
- 自然が好き!
- 非日常感が好き!
といった人なら、
十分に楽しめると思います。
しかし、自然には興味がない人、
インパクトがある観光がしたい人には、
あまりおすすめできません。
暗門の滝に待っているのは、
それほどインパクトがある景色ではありませんし、
自然以外に楽しめることがほとんどないからです。
そういった人たちは、
近くにあるキャンプ場でBBQをしたり、
海鮮市場に訪れたりしたほうが楽しめると思います。
とにかく、暗門の滝に訪れるのであれば、
- 白神山地はブナ原生林が広く分布している場所である
- トレッキングして滝を見に行く場所である
この2点をしっかりと理解して、
それでも行きたい人だけが訪れるようにしましょう。
そうでないと、
単なるがっかりスポットになりえるので、
よく注意してください。