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空き家問題-今の人と昔の人の家に対する考え方

投稿日:2018年5月16日 更新日:

最近空き家問題がよく取り上げられています。

このままですと、今後ますます空き家が増え、空き家による悪影響が深刻化していくでしょう。

それは本当に喜ばしくないことです。

しかし、空き家が増えるのにも理由があるのです。

今回はその理由のひとつである昔の人の家に対する考え方を紹介します。


空き家とは?

 

空き家とは字のまんまで、人の住んでいない住宅のことです。

最近は人口減少と高齢化に伴い日本のあちこちで空き家が増えています。

特に日本は中古への家の評価が海外と比べて低い傾向があるので、なかなか買い手がいません。

ですのでどんどん空き家が増えていき、社会現象にまでなってきました。

 

これは地方だけの問題ではなく、実は東京や大阪などの人の集まる地域でも起きている現象なのです。

特に売りにも出さない空き家が問題とされており、このままいくと治安の悪化などを招く恐れがあるとされています。

 

空き家が増えると起きる問題

 

空き家が増えると様々な問題が発生します。

このままいくと2033年ごろには2,150万戸が空き家になると予想されており、これは日本の住宅の3戸に1戸が空き家になる計算です。

それほどの空き家がでてくると、今以上に空き家による問題が顕著に現れてくるでしょう。

今回は特にわかりやすい問題を3つ紹介します。

今回紹介する他にも住宅需給の悪化など様々な問題が起きると予想されています。

 

1.野生動物やハエなどの虫の発生源

空き家は野生動物の住処となったり、虫の住処としてはうってつけな場所です。

そのまま放置しておくと、獣害が発生したり、蚊やハエが異常に発生し、近隣の迷惑になります。

 

2.倒壊の可能性

家というものは使われていないと劣化が激しくなります。

そうなると、いつ倒壊するのかわかったものではありません。

倒壊時、近隣や役所に迷惑をかけることはまちがいないでしょう。

 

3.治安の悪化

空き家は雲隠れするにはもってこいの場所です。

今後外国人が増えることを考えると、空き家を拠点に犯罪を犯すと考えても不思議ではないでしょう。

そうなると近隣や役所どころではなく地域全体に迷惑をかけることになります。

家に対する考え方

 

上記では代表的な空き家の問題点を紹介しました。

しかし実は家に対する思い入れが昔の人と今の人では少々異なることがご存知でしょうか?

どちらが良い悪いではなく知ることが大事だと思います。

そこを少しでも知るとちょっとした気づきがあるかもしれません。

 

今の人の家に対する考え方

現在、家を購入するときは建売住宅が主流です。

建売住宅というのはメーカーが同じ設計で作り上げた家で、土地と家をセットで売り出します。

これをすることにより、オーダーメイドで家を建てるより非常に安価ですぐに住み始める事ができるため人気があります。

 

また、近年は「人とできる限り関わらないように」という考え方がよしとされる場合が多く、建売住宅はこの考えに沿っているため多くの人に受けいられやすいのでしょう。

そのためか、

家に対する思い入れが購入金額基準になっている傾向にあります。

特に核家族化が主流の現代においては、家は子育てをするための道具のひとつになっているのかもしれません。

 

昔の人の家に対する考え方

一昔前は地域や人にもよりますが、家を建てるときは大工などの職人さんと受注者、受注者の親族など皆で力を合わせて建てた家が多くありました。

今ではなかなか考えられませんが、受注者や親族が、木をトラックで運んだり、材料を職人さんの手元に届けたりと雑用のようなことをしていたのです。

 

ですので、「この天井は私が磨いたんだよ」とか「瓦は皆で運んだんだ」とか様々な思い出が存在します。

そうなると家の壁ひとつとっても懐かしむ対象であり、大切な思い出のひとつなのです。

そんな思い出の対象をなかなか売ったり貸したり解体したりはしたくないと思うのは当然のこと。

それを知っている受注者の子どもも勝手に売ったり貸したり解体したりは難しいでしょう。

 

まとめ

 

・今後3戸に1戸が空き家になる可能性がある

・空き家が増えると様々な問題が発生し多くの人に迷惑がかかる

・今の人と昔の人との家への想いは異なる

・家に対する考え方は良い悪いではなく、そういう考え方があると知ることが重要

 

なぜ田舎の人は家をたくさん持っているのか?

田舎の人は家を数軒所有していることが珍しくありません。

それは空き家で放置をしまいと、空き家になる物件を知人や親族に売るという習慣があるからです。

しかし高齢化と過疎化が深刻な問題となっている現在、空き家の手入れが行き届かない物件や誰の所有物件なのかわからない物件も出てきています。

ですのでやはり空き家を購入したい場合は空き家バンクに頼る以外にも、地元の人に紹介してもらうため自ら動くことも重要になってきます。

仕事などで動けない場合はチラシを配るというのもよいかもしれませんね。

 

さいごに

空き家問題が取り上げられるようになり、空き家=悪だという印象がある人は少なからずいるでしょう。

しかし、

・昔の人と今の人ではそもそも考え方が違う。

・その考え方を知っている息子・娘は売りに出しづらい。

こういった考え方を知ることにより、また違う視点でこの問題を見ることができるのではないでしょうか。

 

最近では田舎移住を促すために空き家バンクというシステムを作るなど、空き家対策が多少なりとも行われるようになってきています。

特に田舎移住者と空き家は切っても切れない関係です。

空き家の購入を検討している人もそういう思い入れがある物件なのだということを知ると、今までとはなにか違う感情が芽生えるかもしれませんね。

 

以上で空き家問題-今の人と昔の人の家に対する考え方をおわります。

あわせて読みたい
<お試し住宅とは!?>今話題の地方・田舎移住の第一歩

空き家・中古物件を購入時に知っておきたいこと

 

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